この道路を走るだけで、バッテリーが充電される

化石燃料の使用を減らし、ゆくゆくは温暖化ガスを排出しないシステムをつくりあげようとしているスウェーデン。

ゼロエミッションを目指す政策の一つとして、全長2kmにわたる“充電機能”を一般道に取り付けた。

道路を走れば
バッテリーが充電される

道路に埋め込まれたレールは電線の役割を果たし、電気自動車のバッテリーを充電できる仕組みになっている。これを実現するには、車体の下に専用のマシンを装備しなければいけないというハードルもある。

たとえ追加のカスタマイズが必要でも、「eRoadArlanda」と名付けられたこのプロジェクトのWEBサイトによれば、化石燃料を使うよりは結果的にコストが安くなるそうだ。

手厚い社会福祉が有名なスウェーデンだから、国民の健康に害を与える環境汚染を食い止めるためなら、専用マシンの装着の費用も負担するのではないか?と個人的には考えてしまうのだが……。

「eRoadArlanda」は、都市部に充電ステーションが集中してしまう問題も解決できるポテンシャルがある。また、走っている間にバッテリーが蓄電されるとのことなので、充電に時間がかかってしまうというデメリットも解消される。

最終的に、合計で約20,000kmのレールを国内の道路に敷きつめる計画をしているようだ。プロジェクトチームの計算では、これで充電ステーションを使わずとも、道路だけでバッテリーの充電をまかなえるらしい。

インフラさえ整備されれば、国民はいっそう車を乗り換えやすくなる。電気自動車を普及させるには減税のようなアプローチよりも効果的なのかもしれない、と思った。

Licensed material used with permission by eRoadArlanda
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。