この6つの習慣を身につけて、「感情をコントロールできる人」になろう

職場やプライベート問わず、どのコミュニティにも頭ごなしにカッとなる人って、ひとりはいませんか?小さい子がおもちゃを買ってもらえなくてプンプンしているくらいなら「かわいい」で済むものの、大人になるとこれでは通用しません。

とくに職場で怒りを爆発させていると、その場の雰囲気はすぐに悪くなりますし、究極、仕事が円滑に進まなくなることだってあります。とは言え、イラッとしてしまうのはごくごく普通のこと。では、どうすればこの感情と「スマート」に付き合えるのか?「Inc.」のMarcel Shwantesさんから学んでいきましょう。

「怒ること」自体は、大切なんです

怒りは、非常にパワフルな感情。イライラすること自体は自然なことですが、健康的に表に出していけるのが理想ですよね。それには適切な場所やタイミングがあるので、感情が一人歩きしないように、対処方法は心得ておきたいところ。

必要なのは、心の知能指数をあげること。つまりは、自分を客観視して状況をさまざまな角度から分析し、怒りが爆発してしまう前に自分をコントロールするスキルです。

それではさっそく、怒りをコントロールするのが得意な人が行っている6つの習慣を紹介しましょう。

01.
ストレスの原因になる人とは
距離を置く

人と人が健康的な距離感を保つためには、肉体面、もしくは感情面で違和感を感じるきっかけになることをきちんと心得ておくことが大切。そうすれば、自分のキャパシティを超えてしまう前に、他者との距離感の調節ができるようになります。

「この人には自分の感情をコントロールさせない。状況を逆手にとらせたりはしない。私の権限を軽視させない」と自分に言い聞かせて、行動に出ましょう。

02.
イライラの根源を掘り下げる

心の知能指数が高い人は怒りを感じると、その原因がほかの悩みごとからきていないか、その可能性を探ります。すると、対処せずに放置していた悩みごとや問題点(たとえば心配ごとや、失敗してしまうことに対する不安など)のせいで怒りっぽくなっていたことに気付いたり。

怒りとは、心の奥で眠る悩みごとを呼び覚ますきっかけでしかありません。なかなか上手くいかないときは、根本的なところを見直す必要があります。そしてその際には、自分に正直であること。

03.
頭ごなしに行動せず、慎重に反応する

チャック・スウィンドルはこう言いました。

「人生の経験とは、10%の出来事をもとに、私たちがそれに対してどう反応するかが90%を占め、それによって変わってくるものだと年々思うようになっています」

心の知能指数が高い人は、状況を客観的に分析し、偏見を持たずに話を聞き、頭で考えてから行動します。そのため、すぐに判断を下すのに躊躇する部分もあるでしょう。でも言い合いから一歩離れて、合理的に考える時間を作ってこそ、より正確な判断が導けます。我慢の限界に到達しそうなとき、こう対処するそうです。

・怒りを感じたら、一瞬その場を離れ、冷静になってから会話に取り組む

・イライラしていることを認めつつ、より客観的に状況を噛み砕いて理解できるよう、相手の意見に耳を向ける

・感情のコントロールを失えば事態が悪化することを、一度冷静になって自分に言い聞かせる

04.
6秒だけ時間をおいて
冷静を取り戻す

なぜ、6秒なのか。

じつは、私たちの脳や体から生まれる感情に含まれる化学作用は、基本的に「6秒間」保たれるものとされています。そのため、言葉が乱暴になり始めたときは、少し時間を置くと化学作用の分泌を減らすことができるのです。

イライラしていたり、気分が浮かないときは、きつい言葉を発してしまう前に一息つくと、怒ることのデメリットも浮かんできます。積極的に考える時間を設け、より慎重に判断を下しましょう。

05.
悔しくても、先に手を差し伸べる

言い合いや勘違いをきっかけに怒りを募らせ、気付いたら疎遠状態。そうして、いつの間にか相手からの謝罪を待つ姿勢に……多くの人は、このような対処をとる傾向にあります。

たしかにこのように放置してしまえば楽かもしれませんが、幼稚ともいえますよね。心の知能指数が高い人は、エゴを優先して友だちを手放す、なんてことはしません。たとえ、自分から謝ることになろうと、彼らは自分から先に手を差し伸べます。謙虚さを忘れずに、勇気を持って行動できていれば、素敵な人間関係が築けるはずです。

06.
ポジティブに捉えられるよう、
脳を鍛える

激しい言い合いをしたあと、すぐにヒートダウンするのは難しいけれど、どうにか考えをポジティブに変えていけるよう意識をシフトしましょう。そのためには、以下のふたつが効果的です。

感謝の瞑想に取り組む。2分間かけて、過去24時間で「ありがたい」と思った場面を紙に書き出します。ポジティブ心理学者のショー・アンカーさん曰く、このエクササイズを21日続けると、脳がネガティブよりもポジティブなことを見出すように鍛えられるそうです。

・相手に共感し、寄り添う練習をしましょう。ぶつかりあった理由を別の角度から見てみたり、彼らが怒る理由を想定してみたり。共感できるようになると、相手のフラストレーションを理解することができ、自分の経験に重ねて考えられるようになります。

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