今年の春が、あなたにとって、なによりも素敵な季節となりますように

 

4月になりました。

新しい生活に飛び込みながらも、もといた場所で想っていた人を、いまもなお想っているとき。目の前に大きくひろがる景色と、ちいさく狭くなっていくような、心細い気持ちの間で揺れていることって、それがたとえば恋ではなくてもあると思います。

映画のなかで、彼女は。

 


好きな人はいないの?

さえ子(主人公・卯月の友人)『四月物語』(1998)

 


大学進学を機に上京した主人公の卯月。サークルに勧誘されながら、その日に知り合った同級生のさえ子からふと聞かれます。思いもよらず聞かれた質問に、高校時代の憧れの先輩を想いました。

日々の速度に心が追いつかないまま、桜が咲く暖かい空気のなかで戸惑いながら新生活を始めていく人へ。忘れられないことは、いっそのことしっかりと忘れずに、今年の春を、なによりも素敵な季節にしてください。ずっと憶えている「春」に、なりますように。

 

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。