フェルメールの青と同じ染料の「シャツ」

『ビー!』でも、何度も紹介してきた〈THE(ザ)〉。名前の通り世の中に新たな定番を生み出すというコンセプトのブランドの新作シャツがこの「THE SHIRTS Botanical dye」だ。

このシャツの魅力は色にある。

採用されている染料の主成分はラピスラズリ。これはフェルメールの代表作『真珠の耳飾りの少女』の、ターバンのブルーに使われた色の原料として知られる鉱石だ。

その上で、僕が感動したのは、いかにも“コレ、染めにこだわってます”的な仕上がりじゃないところ。こういう背景があったら、なんらかの青を引き立たせるギミックみたいなものを入れると思うんだけど、あくまでスタンダードなシャツに徹してる。ゆえにどんなファッションにも馴染むし、デイリーに着回せる。

心の中で、“それにしてもいい色だな〜”と思いながら、フツーに着こなして。で、時々周囲の人から、“いい色ですね”とか言われて、うれしくなる感じ……文字にするとちょっと嫌らしいか。

でも、本当にそういう楽しみがあるシャツだと思う。

そのほかの素材や仕立て、縫製に関するこだわりもハンパじゃないんだけど、そちらは公式ページに詳しく載っているので、購入したい人や興味がある人はチェックしてみて。

今、僕らがリアルに使っているもの、使えるもの。『ビー!』の記事は、毎日1本公開中です。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。