あなたのキッチンにもいるかもしれない「パントリー害虫」って?

もう随分温かくなりましたよね。寒い時期はキッチンに立つのが億劫だけど、これからは一層料理に力を入れたいところ。春先のホームパーティなど、イベントも控えてますしね。

ただ、温かくなるにつれ気になりはじめるのが、キッチンでふと遭遇してしまう“虫”たち。ちゃんと綺麗に掃除しているのに!と思うことありますよね?

できる限り、いや、絶対に出会いたくない彼らについて、「Elite Daily」のライターCaroline Burkeさんが、ヤツらがどこに潜んでいるのか、どう対応すればよいのか語っています。
(今回は、“G”ではなく、とくに小さな虫についてふれています。出典元のリンクには虫の写真が載っているので、苦手な人は要注意です。)

すでに潜んでいる?!

風呂場を掃除したり、シンクを漂白除菌したり、これらを日課にしている人は多いと思いますが、食料棚にもしかしたら害虫が潜んでいるかもしれないと不安に思ったことはありませんか?
キッチンを清潔に保つことはもちろん、食料棚も念入りにチェックしたほうがいいかもしれません。とても小さな虫があなたの棚に潜んでいる可能性があるのです。

ペンシルベニア州立大学の研究によると、パントリー害虫(食料棚に潜む害虫)とは棚にしまわれている小麦粉やシリアル、ハーブ、香辛料、チョコレートなどに危害を与える虫のことだそう。

しかし、一体どのようにして棚に忍び込むのでしょうか?
ペンシルベニア州立大学によると、もちろん外から侵入している可能性もありますが、市販の製品の中に既に潜んでいるケースもあるのだとか。少しゾッとします……。

それらの害虫は人間の目では発見するのが難しいため、残念ながら、知らない間にそれらを飲み込んでいる可能性もあるのだそうな。

パプリカや赤唐辛子がお好き?

Nebraska Extension in Lancaster Countyの資格認定昆虫学者Jody GreenHuffington Postに報告した内容によると、香辛料にはビタミンとミネラルがとても豊富に含まれており、その中でもパプリカや赤唐辛子は他の輸入品の香辛料に比べて多くの害虫を潜ませているとのこと。

Green氏は続けて、基本的にこれらの香辛料は虫が長い期間生きるのに必要な栄養素を含んでいるため(乾燥した粉の状態でも)、これらの害虫にとっては生存するのにとても都合の良い環境だ、とも言っています。

最も一般的な昆虫は、薬局虫とタバコ虫?

Huffington Postによると、もっとも一般的な昆虫は、drugstore beetle(ジンサンシバンムシ、直訳:薬局虫)と、cigarette beetle(タバコシバンムシ、直訳:タバコ虫)だそう。面白い名前ですよね?

drugstore beetleは小さくて卵型の形状で、約2mmの茶色い虫。なので、もしも玄米を調理する時に紛れていたとしたら気づくことは難しそう。cigarette beetleも同じくらいの大きさで、薄茶色。名前の由来はタバコの容器を侵食することからつけられたのだとか。

キッチンの清潔さと、この小さなパントリー害虫の侵入はあまり関係がないということのようですね。

なんだか気持ちが悪いですが、ただ1つ安心できる事実は、これらの害虫はあなたの健康にまったく危害は与えないということ。害虫駆除会社のRose Pest Solutionsによると、これらの害虫は病原体を持っていなければ広めることもないので、もしうっかり口に入れてしまったとしてもパニックを起こす必要はないそう。正直に言ってしまえば、口にしたことさえきっと気づくことはないでしょう。

もし発見しても、焦ってすぐ捨てるのではなく、ちゃんとパッケージを読んで、どんな食料に入っていたのかを知るようにしましょう。また、Food Networkによると、これらの害虫は暖かくて湿気のある状態のところで繁殖しやすいそう。言い換えると、夏場に最もこれらの害虫を発見しやすいということなので、季節の変わり目などには注意するようにしましょう。

なにより大事なのは繁殖させないこと。

これらの理由からGreen氏は、棚の中にある食料は常に古いものから順番に使うようにと提言しています。みなさんも古いものから使うようにすることと、料理に使う前に間近で見てチェックするように心がけましょう。

最後に1つ。どれだけ細心の注意を払っていたとしても、これらの害虫を口にしてしまうこともあるでしょう。気味が悪いですが、世界の終わりではないので、深くは気にしすぎる必要はありません。

Licensed material used with permission by Elite Daily
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