「NOと言えない日本人」に対する、外国人のホンネ。

先日、カナダ人の友人が、日本での生活で不安に思っていることを口にしてくれた。

「友達になった子をイベントとかに誘ったりするのね。最初は『OK』って言ってくれるんだけど、後々話をすすめようとすると、『NO』になったりすることがあって。行きたくないなら行きたくないって最初から言ってくれた方がいいんだけど…」

「ん〜、なるほど」

そうひと言だけ返して考えた。

なぜ、私たち日本人はすぐに「NO」と言わないのか。

もちろん、すべての人に当てはまるわけではないけれど、「NOと言わない日本人」って世間で言われるくらい、この問題は根深い気がする。

「礼儀ただしい」の定義がちがう?

先に述べた友人との会話で興味深かったのは、話の流れが「NOと言わない日本人が原因」だとか「外国人ももっと日本文化を理解すべき」というように、ただ誰かを批判して終わらなかったこと。

その代わり、「日本」と「(かなり大枠ですが)海外」では、礼儀の定義がちがうのでは?という方向に展開。

友人の言葉を借りながら書くと、彼らは私たちが必要以上に心配するほど、「NO」と言われることに対して、抵抗はナイと言っていいだろう。

むしろ、「YES!(イイネ)」と言ったにもかかわらず、後から「やっぱり…」となるほうが、彼らを混乱させることになるだろう。このようなコミュニケーションを繰り返していくと、相手もあなたに不信感を抱いてしまうことになるだろうし。

何気ない言葉のやりとりが、異国の地からきた人と仲を深める際に障害となるかもしれない。あなたにとっても、モッタイナイことになるのだ。

相手が早口すぎることも!?

また、相手の話すスピードが速すぎて、聞きとれないからこそ「YES」「YES」と言ってしまう場合もあるだろう。(ちなみに私の友人は、ネイティブが聞いたとしてもとても早口…!)

けれど、昔彼らからホンネを聞いたことがあり、このようなことを話していたのを思い出す。

「食い違ったまま会話がすすんだり、全部話し終えたあとにまた繰り返すくらいなら、どんどん聞いて欲しい」

相手が言っていることがわからない時は、とりあえず「YES」と言って流すことはせず、「What('s that)?」「What did you say?」「Pardon?」などと聞き返したいところ。

私もまだ英語に慣れていない時期に、なんども聞き返したことがあるけれど、だいたい皆心よく言い直してくれたのを覚えている。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。