「躍動」するワインボトルの一輪挿し

シンプルな形のワインボトル、アンティークものには風合いがあるし、インテリアの小物としてリビングに置けば、それだけでも存在感を発揮してくれます。一輪挿しとして使ってもよし。

そんなワインボトルの魅力に取りつかれたオランダ人デザイナーKlaas Kuikenさん。彼もまた、一輪挿しに空き瓶を使うのですが、ひとつ手を加えました。

ワインボトルが溶解するギリギリまで熱を加え、コンプレッサーに入れて形を変えるというもの。そのフォルムがなんとも独特なのです。

再び命が吹き込まれた
愛らしいボトル

Kuikenさんがはじめてワインボトル花瓶を作ったのは2010年のこと。イタリアンレストランで一番安いワインの空き瓶を手に入れ、車一杯に積んで帰宅。そして彼は、自分の手でワインボトルを溶かし、独特の形に1つひとつ作り変えていったそうです。

元のワインボトルはもちろんすべて同じ形ですが、Kuikenさんの花瓶はどれも少しずつ形が異なります。その歪さが、なんとも愛らしいではありませんか。

おしゃれさや可愛さとはちょっと違うけれど、これはこれで魅力的。生きているような躍動感さえ感じます。

Kuikenさんの花瓶は2010年から8年間ヨーロッパのみで販売されていましたが、先ごろアメリカの近代美術館のデザインショップでも取り扱いがはじまりました。1本110ドル(約1万2千円)だそうですよ。

使うほどに愛着がわきそうな、世界に1つだけの花瓶。

地球に優しいリサイクル品ですが、それに加えてオリジナリティという素敵な価値が加わっています。リビングやキッチンに置いて、季節の花を飾ってみたいですね。

Licensed material used with permission by Klaas Kuiken
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。