レイプ被害を減らすために知ってほしい「ナプキン」

気がついたら、ベッドの上。

服は乱れていた。

とっさにボタンをとめようとしたけど、

無くてとめられない。

焦りを感じると共に、体に痛みが走った。

分からない。

どうしても思い出せない。

あのライトブルーのお酒を飲んでから──。

被害者の体も心も傷つける、レイプ。この悪質な性犯罪に使われる薬物は、デートレイプドラッグなどと呼ばれます。

そんな卑劣なドラッグによって傷つけられる人を減らすために、ある1人の女性が立ち上がりました。

薬物を検出できる「紙ナプキン」

Danya Shermanさんは大学に通いながらも、スペイン留学中にデートレイプドラッグの被害にあった友人を思い、「KnoNap」を開発しました。

これは、飲み物に薬物が含まれているかどうかがわかる紙ナプキン。見た目は、レストランで提供されるものと、ほとんど変わらないようです。そして、飲み物を少しつけるだけで、薬物混入を色の変化でチェックできるとのこと。

それ以外のナプキンの特徴は、WEBサイトのどこにも載っていません。ドラッグを利用した犯罪に手を染める人たちに、事前に詳細な情報を与えてしまうことを避けるためかもしれません。ちなみに、26種類の薬物に反応するそうですが、どの薬物かを限定しないのにも同じ理由があるのではないでしょうか。

レイプは、国内でも、その被害者が続々と声を上げています。

もちろん、汚らわしい性犯罪がなくなるのが理想です。でも、非常に残念ながら、現実的にはそう簡単なことではありません。自分の身を自分で守ることも大切ですが、「KnoNap」のような開発も同じくらい重要なのでしょう。

そして、こういった被害を抑える製品の存在を知らしめ、悪質な性犯罪をさせないようにするのも、個人レベルでできる一つのアクションかもしれません。

Licensed material used with permission by KnoNap
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。