ミレ二アル世代のトリセツじみたもの。vol.1

はじめに

社会人になりたての頃、先輩たちからよく言われた言葉。

「今時の若い者はなにを考えてるかわからん」

十数年の時を経た今、自分がその“先輩”の立場になってみると、なんと、思ってしまうんですよね。

「今の子たちって、なに考えてるのかよくわからないなぁ」

ここ最近、いわゆる『ミレニアル世代』(1980年代半ばから2003年の間に生まれた世代)の人たちと接することが、公私ともに多くあります。実際に向き合ってみると、彼ら、彼女らは様々な想いや言葉を持っていたんです。それがとっても印象的なものが多くって。

彼らを理解できたら、もっと楽しくなるんじゃないかな?もっと新しいことを考えられるんじゃないかな?

そう思ったので、ミレニアル世代のトリセツ的なものを綴ってみることにしました。不定期連載です。

1.キョウミ-ノ-アルコト【興味のあること】

「ちょっと上の世代のカルチャーとかムーブメントに興味があるんです。シンプルに、『なにが流行ってたんだろう』って。90年代のことってすごく知りたい」

「『Beautiful Life』っていうドラマ知ってます?めっちゃいいっすよね。セリフがすごい刺さります」

※編集注:『Beautiful Life』は2000年に放送された木村拓哉・常盤貴子主演のドラマ

90年代って、つい最近じゃ…という心の叫びはおいておいて。

彼女たちは、自分たちが生まれた90年代に興味しんしんなんだそう。ファッション、音楽はもちろん、テレビ番組も。自宅にテレビはなくても、90年代のトレンディドラマやバラエティ番組をあえて今、ネットで観ているという。

90年代のテレビ番組の話なんてしようものなら、「昔話が始まったなー」って思われるのだと思っていました。でも、彼らはむしろ、その世界観を知りたいと言います。

2.ジョウホウ【情報】

「情報が“多い”っていう考え方がそもそもピンとこない。今の情報って多いんですか?」

「関心があることでも、自分から調べるってあんまりないかも。Instagramでフォローしている人がすすめるものとか、姉妹みたいに感性がいっしょの人がいいっていうものを信じる」

濁流のように流れる情報の波をとても軽やかに泳いでいるのだと、思っていました。どうやってその情報を取捨選択しているのか、聞きたいと思っていました。

でもそれはちがったみたい。彼らは生まれた時から情報であふれた海にいた。だから今が情報過多とすら考えていなかったんです。そこで自然と身についたのは、検索術ではなく、興味を共有できるコミュニティを作る方法なのかも。


ミレニアル世代のことを知るにつれて、私の配慮とか遠慮って、もしかしたら的外れだったのかも…って感じてきた。

このギャップを埋めるべく、もっともっとコミュ二ケーションをとってみよう。

 

つづく

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。