くだらない「美の基準」を壊すために、彼女は裸になった。

私にとって美しさとは、「自分らしく」いること。そして、そんな自分を愛すること。多くの女性が、誰かのマネして美しくなろうとしているけれど、どうか“本当の自分”を忘れないで欲しい。自己嫌悪に陥らずに、はじめからステキなカラダであることを忘れないで。

 

自分の年齢も、鼻も口も目も。リンゴやポテトのような体型でも。自分を愛せる人が、本当に美しい人なのだから。

これは昨年、真冬のタイムズスクエアを下着姿で歩いたことで話題となった女性の一人、モデルのkhrystyanaの言葉。

Photo by @aceofny

khrystyanaが、一般の女性たちに下着姿で街を歩くように呼びかけて、#therealcatwalkを決行したのは一年も前のこと。肌の色も体型も関係なく、女として堂々と生きることの大切さを人々に見せつけるために。彼女たちは服を脱いで都会を歩いたのだ。

上の写真のような大きなイベントを実行したのは一度だけ。でも、彼女は常日頃から、“本当の美しさ”とは何なのかを、世の中に訴え続けている。

「美しい」は誰が決めた?
差別を失くすためにできること。

khrystyanaはモデルでもあり、人はすべてのカラダを愛すべきだという考えでBodyPositive Activistとしても活躍している。そんな彼女に、「美しさ」について聞いてみたら、こう答えてくれた。

テレビや雑誌で取り上げられている細い女性が美しい。こういう「美」に対しての考えは私は好きじゃない。最近では、“ぽっちゃりモデル”が増えてはいるけれど、それでも細い女性のイメージを使い続けているメディアがほとんど。アメリカでも、肌が白くて手足が長い、スリムな女性たちの写真が圧倒的に多いの。これが、“美の基準”だと、人々は自然と思ってしまうし、そこから差別が生まれるんだと思う。

 

いまだに、整形手術が人気なのもこの理由。目が大きくて、ぷっくりした唇とお尻がセクシー。「こんな姿になりたい」と望む人たちを見て、私は「それでいいの?違うよね?」と言いたくなってしまう時がある。

 

それに、男性たちの影響だって。全員とまでは言わないけれど、彼らは女の子たちの顔やカラダを比較したり、無責任に意見したり…。「キミって微妙だよね」や「彼女、太ってない?」とか、言い出したらきりがないけど、こんな言葉をよく聞くの。これが差別であることを、男性陣には早く気づいて欲しいものね。

Photo by @coryphoto
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大きな太ももやお尻に、たるんだお腹。堂々としている彼女を見て、人々は何を感じるのか?女である私も、もう一度「美しさ」について考えてみたくなった。


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