クリエイターがつくる「ポテサラ」

ポテサラと聞いてイメージする色は、白ですよね。茹でたじゃがいもにキュウリやニンジン、ハム、タマゴなんかの色味が混ざっても、基本はやっぱり白。

では、クリエイターのつくるポテサラはどんな色?

アーティストやミュージシャン、作家など、日々クリエイティブな生活を送っている人たちの住まいを訪れて、彼らにとっておきのサラダを作ってもらおうという企画「SALAD for President」。

レシピだけでなく、彼らの生活ぶりにも着目してみてください。どんな空間で、どんなものを大切に暮らしているのかを。

Maya Nayak(造園家)
George Langford(音楽家)

りんご園に暮らす造園家のMayaと、バンドマンのGeorgeが主人公。

Georgeのバンド「Javelin」は、キッチンにぴったりの音楽です。料理中に気軽に聴けて、うるさくないけど元気が出る。彼らの音楽は、遊び心に満ち、それでいてスマートなんです。

友人の猫からインスピレーションを得た曲をつくってみたり、ワールドミュージックをサンプリングしたり、リサイクルショップで見つけた楽器を使ったり、カセットテープを蘇らせてみたり……。

昔は「What Cheer? Brigade」というパンクロックの行進バンドに入っていました。そういえば、料理熱が高まり、みんなに手料理を振る舞いはじめたのもちょうどこの頃だったかも。

この頃からGeorgeは地下で音楽をつくり、Mayaは造園家として働きだしました。そうしているうちにMayaの植物に対する愛は膨らみ、後にウェスタンマサチューセッツにあるりんご園へと越すことになったのです。

ヨーグルトソースが決め手
マヨに頼らない「ポテサラ」

MayaとGeorgeが作ってくれたのは、ビーツとポテトのサラダ

ヨーグルトドレッシングがかかった赤玉ねぎとビーツは、太陽の光が当たると宝石のようにキラキラ光るから、公園でのピクニックにぴったり。Javelinの音楽を用意すれば、気分はさらにアガります。

クリーミーなヨーグルトと根菜ほど、お似合いなコンビはありません。だからこのドレッシングをつくるときは、無脂肪のヨーグルトに置き換えたらダメ。深みのない薄味ドレッシングになってしまいますからね。

ピクルスはクオリティの高いものを選んで、横に添えましょう。加えて、バーボンにブライン(塩水)のチェイサーを合わせた「ピクルスバック」を作れば、ブラインをエコに使えるし、バーボンの新しい飲み方が楽しめますよ。

RECIPE

【1】
オーブンを200度に温めておく。その際、縁のついたクッキングシートも一緒に入れて温める。


【2】
ビーツとジャガイモを2.5cmくらいのさいの目に切る。ニンニクは4等分に切る。切った野菜には大さじ1の油を絡めて、小さじ1/2の塩と小さじ1/8のコショウで味付けする。あらかじめ温めておいたクッキングシートに野菜を重ならないように並べて、オーブンで20分焼く。10分経過したところで一度オーブンを開けて、野菜を並べ直す。


【3】
野菜を焼いている間に、玉ねぎを半月型に薄くスライスしておく。玉ねぎを小さいボウルに移し替え、お酢と小さじ1/8の塩を入れ、マリネにする。


【4】
オーブンから野菜を取り出して、数分冷ます。残りの大さじ1の油、ヨーグルト、ディル、玉ねぎのボウルに余ったお酢をお皿に入れて混ぜ合わせる。


【5】
アツアツの野菜が「温かい」くらいまで冷めたところで、ヨーグルトのドレッシングをかける。


【6】
ピクルスと赤玉ねぎを上から散らし、ディルを飾り付けて出来上がり。

〈ピクルスバックのレシピ〉

ひとりにつき、ショットグラスは2つ。ひとつにバーボンを入れ、もう片方にピクルスのブライン(塩水)を入れる。ゲストには、最初にバーボンを飲んでもらい、ブラインをチェーサーとして使ってもらいましょう。これが想像以上に美味しい!

Licensed material used with permission by Julia Sherman
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。