知っておきたい宮崎県「日南」の人気スポット10選

かつては、新婚旅行の人気エリアだった「宮崎」。1960年代から数十年間に渡り、多くのカップルたちが訪れていました。中でも新婚旅行ブームの人気を支えたのが、県南にある「日南市」

きれいな海岸線や歴史的な建造物があるだけでなく、地方創生の新しい取り組みに積極的な街として注目されています。そんな日南を旅するときに押さえておきたいスポットを紹介しましょう。

01.
南国への入り口
「日南海岸」

「日南海岸」は、晴れた日には欠かすことのできないスポット。広々とした太平洋を、ドライブしながら眺めることができます。

また、波打ち際にある「鬼の洗濯板」と呼ばれる珍しい岩も、この海岸線ならでは。さらに、南国感を演出するフェニックスの木が、常夏の雰囲気を醸し出してくれるのも特徴的です。

窓を全開にして、波の音と潮の香りを感じながらのドライブは病みつきになるはず。

02.
日南の経済を支える
「堀川運河」

戦前はマグロや飫肥杉で栄えた、港町油津。さらに前の室町から江戸時代にかけては、海上交通の戦略拠点や琉球、東アジアとの勘合貿易の拠点として、南九州を代表する漁港でした。そんな日南の街の経済を古くから支えてきたのが「堀川運河」です。この運河を通して、船材や建材として用いられていた飫肥杉が油津漁港へと運ばれていたのです。

戦後になって利用される機会は減りましたが、運河の歴史的景観を保存しよう、と市民から声があがりました。そして1992年、映画『男はつらいよ 寅次郎の青春』のロケが行われたこともあり、運河保存や環境美化活動の取り組みが見直されるようになったのです。

かつては経済を支えた堀川運河も、今では市民の憩いの場として使われています。

03.
街を見守るモアイ像
「サンメッセ日南」

太平洋を背に並ぶ、7体の巨大な像。

日南海岸を南下していくと、見晴らしの良い高台に見えてくるのがサンメッセ日南です。ここには、イースター島の長老会から世界で初めて復刻することを許されたモアイ像があります。でも、どうしてこの日南にモアイが…?

イースター島は、1995年にラパ・ヌイ国立公園としてユネスコ世界遺産に登録されましたが、80年代後半までは過去の部族間の争いや地震の被害で、島全体が荒廃していました。そんな状況を見て、日本で「モアイ修復委員会」が結成され、現地で約3年間にも及ぶ修復作業を行なったのです。

その後、長老会は修復チームの希望に応え、イースター島と似た「海を眺望できる景観」がある日南に、モアイ像復刻の許可を出したのです。まるで、街を見守るかのように設置されています。

ちなみに、レストランや岩盤浴などもあり、ドライブ休憩にも使えますよ。

04.
ドキドキな水中観光
「マリンビューワーなんごう」

船上で潮風を感じながら「気持ちいい!」と伸びをする。船旅にはなんとも言えない心地よさがあると思うんです。でもそれが、“水中”にまで降りていくとなったら…。大人でもワクワクするくらい楽しいはず。南郷にある外浦港を出発すると、島巡りや水中観光ができるマリンビューワーなんごうがあります。

なんといってもオススメは、窓越しにできる「水中観光」。魚の群れや海底など、普段なら見ることのできない景色を楽しんでください。

05.
食べ歩き×歴史
「飫肥城下町」

飫肥城下町は、日南を代表する戦国大名の伊東氏が建てた「飫肥城」を中心に広がる城下町。ここでは、歴史を感じる飫肥藩ゆかりの地を、食べ歩きしながら楽しむことができます。

観光案内所で購入できる「あゆみちゃんマップ」には、城下町内にある魅力的なお店が紹介されています。5枚の引換券が付いているので、気になったお店を5つ選んで入ってみましょう。引換券付きマップは1枚700円(商家資料館と旧山本猪平家及び旧高橋源次郎家の入館料も含む)と、お得。

06.
新鮮な海の幸を味わう
「港の駅 めいつ」

日南のご当地グルメのカツオ炙り重を食べるなら、「港の駅 めいつ」へ。

目井津港は、県内有数の近海カツオ一本釣り基地です。その環境を活かした「カツオ炙り重」は市内のいくつかの場所で食べることができますが、ここでは最も新鮮でおいしいカツオを味わえます。営業時間は10:30〜15:00。日南観光のお昼に、寄ってみてください。

ちなみに、伊勢えび定食や日南の新ブランド「美々鯵(びびあじ)」を使った限定メニューも、味わいたい一品。

07.
南国といえば海
「富土海水浴場」

宮崎県内には、たくさんの海水浴場がありますが、「富土海水浴場」も、そのひとつ。

太平洋を眺望できる堀切峠から、車で30分。海上に四角い浮きを連結させてつくったマリンプールが特徴的です。近くにはサンメッセ日南もあり、観光地としても最適な場所にあります。日本の快水浴場百選だけでなく、2011年には環境省が選ぶ「水質が特に良好な海水浴場」にも選出。

砂浜の周りには、ワシントニアパームが並び、南国の雰囲気が漂うビーチですよ。

08.
世界でも珍しいコケの宝庫
「猪八重渓谷」

コケの宝庫「猪八重渓谷

世界には約1,800もの種類があるといわれるコケ類ですが、そのうちの250種類以上が、この渓谷の一帯にあるそうです。ここは、「五重の滝」を中心に20数ヵ所の滝群が点在していて、一定の湿度と温度が保たれていることがコケの生息にも理想的なんだとか。

行くためには車が必要になりますが、森林セラピー効果も期待できるので、普段の疲れやストレスを発散してリラックスしたい人にはもってこいの場所です。

09.
普通の駅が、カープ駅に?
「油津駅」

商店街を抜けると見えてくる、真っ赤な駅。2018年2月に、日本一のカープ駅「油津」が完成しました。

日南市は、1963年から広島東洋カープがキャンプ地として訪れている場所。地元の人たちにとって、「カープのホームは、広島だけじゃない!」という気持ちも強く、2016年から2年連続リーグ優勝と、日南のカープファンを熱くする結果を出しているカープを、もっともっと応援したいという気持ちを込めてこの駅が出来上がりました。

車での観光が多くなってしまう日南ですが、油津駅にはぜひ電車で行ってみたいですね。

10.
開運はあなたのウデ次第
「鵜戸神宮」

鵜戸神宮があるのは、太平洋に突き出た鵜戸崎岬。波に削られてできた天然洞窟のなかに、朱塗りの鮮やかな御本殿があります。

そして、参拝者たちの多くが試すのが「運玉」。海にある亀石と呼ばれる岩の背にある枡形のくぼみに、5円玉ほどの大きさの運玉を投げ入れます。くぼみの大きさ、亀石までの距離と難易度はとても高いですが、見事に命中させることができれば、運をあなたの腕で引き寄せることができるかもしれません。

夫婦円満や安産祈願、縁結びのご利益がいただける、日南屈指の人気スポットです。

取材協力:日南市
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。