あまりにも何気ない、愛し合うふたりの「夜」を覗き見ると。

そう、私があの人と一緒に暮らしていたのは、もう5年も前の話。まず、はじめに思い出すのは、あまりにも彼のオナラが臭すぎて、ベッドの上でふたりで大笑いしたこと。以前、友達にこの話をしたら、長くお付き合いしていたし、同棲もしていた人との一番の思い出が「それ?」って笑われちゃった。

でも、“愛の日常”なんて、結構こんなものなんじゃないかな。そんなことを証明してくれるようなカップルの寝室を撮影した『CUT』の動画。愛し合うもの同士のロマンチックな夜が映し出されているわけじゃない。だけど、2人の会話から伝わってくる「いつもの何気なさ」が妙に愛しい。

1組目

——普段は何時に寝ていますか?

男性:僕達は21時にベッドに入って、電気を消すのは、23時くらいかな…。

女性:違うわ。21時半か22時には電気を消すじゃない。

男性:そうだね、携帯の明かりを利用しているんだ。

 

——いつも何時に起きますか?

男性: 僕は妻よりも、早起きしてる気がする…。

女性:最近はそうね。でも、私はケガ人だし、妊娠もしてるから、長く寝てもいいじゃない!

 

——なぜ同じベッドで寝るのですか?

男性:同じベッドで寝ないのは、変なことに思えます。 僕にとって、家族と同じベッドで寝ることは、多くの安らぎを与えてくれるものだから。3人で一緒にいるだけで、安心するんです。

2組目

——いつもよく眠れていますか?

男性:僕達はよく眠れてます。

女性:ええ。

 

——抱きしめ合うことはありますか?

男性と女性:ええ、たくさんあります。

 

——いつも何時に起きますか?

女性:彼よりも、ずっと早く目が覚めます。それに、私は相手が起きるまで待てるタイプではありません。だから、彼が起きるまで、ちょっかいを出すことが多いですね。まぁ、これは迷惑なことだと思いますが…。

男性:うん、その通り。好きなだけ眠れるはずなのに、いつも起こされちゃうので。だから、僕は彼女のスケジュールと、僕自身のスケジュールに合わせて行動してるんです。

3組目

——1日の睡眠時間はどれくらいですか?

長髪の女性:私達の赤ちゃんは2~3時間おきに起きます。だからその度に、私は携帯で時間をチェックしてます。ただ、なぜそんなことをしているのか、自分でもよくわからなくて…。もしかしたら、私は長い眠りを望んでいるのかもしれません。4~5時間の眠りを。

 

——いつも何時に起きますか?

メガネの女性:私は朝型人間なので、AM4:00から7:00の間には起きています。

 

——ベッドルームは、どれほど大切な場所ですか?

長髪の女性:ベッドルームは、多くのことが起こる“神聖な場所”。夕食をとるように自然と、私達はベッドの上で愛を育みます。それに、身支度をしたり、本を読んだりも。私は自宅の寝室で娘の出産をしました。だから、ここは「聖域」みたいなものなんです。

4組目

——普段は何時に寝ますか?

女性:私達はだいたい、夜の19:30から20:00にはベッドに入りますね。

 

——よく寝れてますか?

男性:私は SAS (睡眠時無呼吸症候群) なので、呼吸補助器具を使って寝ています。それがあれば、呼吸が楽になるんです。

 

女性: エイリアンみたく見えるんで、なんか変なんですよ。「なにこれ!」みたいな(笑)。

 

——寝ている時、どんな姿勢ですか?

男性:だいたいは、妻に背を向けて寝ています。けれど、寝返りをうって、妻のカラダに腕を回すことも時々。

 

——なぜ同じベッドで寝るのですか?

女性:“安全地帯”みたいなものです。一緒にいて、お互いに快適に思えるから。ただ一緒に寝ています。

 

男性:君は僕の枕だね。

 

女性:そうね。

5組目

——抱きしめ合うことはありますか?

スキンヘッドの男性:僕達は長い間一緒にいるので、抱きしめ合う必要はありません。彼がどこにいるか、ちゃんとわかりますし。

 

——いつも何時に起きますか?

長髪の男性:僕達はだいたい、AM6:30〜7:00くらいに起きますね。これは、2017年の1月20日から続けていること。僕は朝起きて、トランスジェンダーとしての自分の権利が守られているかどうかを確認してるんですよ。

 

スキンヘッドの男性:その通り。

 

長髪の男性:でも、SNSは利用しません。僕達はWEBニュースの記事を読んで、寝てる間に何が起こったかをいつも確認してるんです。

 

——なぜ同じベッドで寝るのですか?

長髪の男性:彼は僕の夫です。他に選択肢はありません。今は、同性愛が禁止されていた50年代とは違うんですから。

6組目

——なぜ同じベッドで寝るのですか?

男性:当然のことだと思うので、同じベッドで寝ています。でも、僕が何よりも幸せでなのは、彼女の隣で目覚められることです。朝起きて、彼女が同じベッドにいないことは、ほとんどありません。もしもいないなんてことがあったなら、朝一番に思うのは彼女の姿を見たいということ。僕の1日を始めるための大切な人なんです。

 

——ベッドルームは、どれほど大切な場所ですか?

女性: ベッドやベッドルームは、1日の終わりにリラックスして、気持ちを落ち着かせる場所。私たちにとっては、“安らぎの場所”みたいなものですよ。

 

男性:疲れてベッドに横たわることほど、気持ちの良いことはありません。とても快適ですし、枕も、妻もそばにいるんですから。

 

記事ではカップルのトークを中心に紹介したけれど、彼らの“寛ぎのひととき”は下の動画から。


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