「小さな成功は大きな成功につながる」は本当だった

生きているうちにどうしても叶えたいことはありますか?富や名声に関係することでなくとも、あなたが望むことなら何でもいいのです。

それを手に入れることを、ここでは「成功」と呼ぶとします。

成功へ向けて無心に努力できたらいいのかもしれませんが、「どうしたらいいのだろう…」と自己啓発本などを読み漁ったりする人もいるのでは?ヒントを得ようとしただけなのに、様々な意見を目にしすぎて、結局どうしたら良いかがわからなくなってしまったり。

そんな人にはぜひ紹介したい、あるメーガン・マークルのスピーチがあります。彼女の言葉に、大切なことをハッと気づかされた気持ちになると思うのです。

11歳の時に経験した、
「小さな成功」。

その言葉とは、2015年の「国際女性デー」に彼女がおこなったスピーチの中にあります。

スピーチで彼女は、子どもの時にテレビで流れていたある洗剤のCMについて語りました。CMは、「全米中の女性が油まみれの鍋やフライパンと戦っている」というメッセージを発信するものでした。

彼女が学校へ行くと、それを見たクラスの男の子に「そうだ女の人はキッチンにいるべきなんだぞ」と言われてショックを受けたといいます。

家に帰って、彼女は父親に相談しました。そこでもらったアドバイスは、手紙を書いて自分の気持ちを伝えるというもの。

当時11歳だったメーガンは、CM洗剤の会社と頭の中で思い浮かべたある3人の女性に手紙を送ることにしたそうです。そこには当時ファーストレディーだった、ヒラリー・クリントンも含まれていました。

驚きなのは、手紙を送った3人の女性全員から返事が返ってきたということです。さらに言うと、CM洗剤の会社はその後、「全米中の女性」から「全米中の人々」にCM内のメッセージを変更したというのです。

当時を振り返り、彼女はこのように話しました。

「私はその時、自分の行動の重大さについて気づいたのです。11歳にして、男女の平等に対して立ち上がることで、小さいけれどもインパクトを与えることができました」

先にも述べたように、このスピーチは2015年のものだけれど、11月にメーガンとヘンリー王子の婚約が発表されたことがきっかけで拡散したものです。

ここで注目したいのは、メーガンがとった行動。

父親からアドバイスをもらった時に、それに従わないこともできたはず。けれど、彼女は手紙を書き、影響力があると信じた女性たちへ送るという行動にでました。11歳の子どもに力はなくとも、結果、彼女の声はしかるべき人たちにしっかり届いたのです。

その後のメーガンの人生は、女優として活躍したりなど、ご存知のとおり。けれど、こうして20年以上たった後も、胸を張って人前で語れるこの「小さな成功」は、何者でもなかった彼女にとって、揺るぎない自信につながったのではないでしょうか。

仮に、3人の女性からの返事やCMに変化がなかったとしても、当時の彼女にはそれほど“ダメージ”はなかったはず。

初めから大きな成功にめがけて突進していたら、失敗した時のダメージは大きいかもしれません。でも小さな成功であれば、仮にうまくいかなかったとしても、きっと何度もトライすることができそうですしね。

Reference:WHAT WE SEEE
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。