男は気にしなくてもいいけれど、女性は常に気にかけている22のこと。

男に生まれたかった。たまにそう思うんです。妊娠の痛みを経験することもなく、女特有の"ドラマ"にも、良くも悪くも巻き込まれることもない。女だって辛いのです。

でも生まれてきたからには、自分の人生をまっとうしたい。せめて「みんなと同じことを経験している」って思えれば、いくらかホッともできるもの。

そこでこの記事に注目してみました。「Thought Catalog」のライターKim Quindlenさんがまとめたのは、男性は一切気にすることがないけれど、女性は常に気にしていること。その数22。

たしかにこれは彼女の主観。日本人からすればキワドイ表現もありますが、敢えて原文に沿って翻訳をしています。この感覚って、私たちのそれとは乖離しすぎ?

ある日夜遅くにシカゴのLトレインに乗っていたら、150キロ級の酔っ払いの男性が私を車両の隅に押し寄せて、私に向かって怒鳴りはじめたの。さらには口で性的なお誘いをしてきて、最高に気持ち悪いったらありゃしない…。私はそのとき、大声で「放っておいて!」って怒鳴っていたにも関わらず、車両に乗っている人はひとりたりとも私を助けてくれなかった。後にどうにか彼の腕の下をくぐり抜け、電車の最終車両まで歩き、次の停車駅で降りたわ。こういうことは今までにも経験したことがあるんだけど、これが一番ひどい体験だった。周りに人がいる中でも、ひとりで怖い思いをしないといけなかったのもイヤだったわ。

そうしてこの話を友だちにしたとき、あることに気づいたの。女の子たちは、みんなイヤになるくらい私の気持ちに共感してくれた。これ以上話を盛る必要もなかった。その一方で、男子たちは困惑しているようだった。そのとき、「男性と女性は異なるレンズで物事を見る」ということに改めて気づかされた。私の人生にいる男性は(そしておそらくあなたの周りにいる男性も)、ほとんどみんな優しく、愛情深く、リスペクトできる人たちよ。でも彼らがどれだけ思いやり深かったとしても、女性じゃないと理解できないことってやっぱりある。

というわけで私がまとめたのは、女性が常に気掛かりに思っている22のこと。身の安全に置いても、体内時計や社会が求める基準に置いても、私たちには何も保証されていないのだと気づかされるかも。

01.
夜ひとりで歩いているとき。駐車場で車を探しているだけでも、恐怖のシナリオを想定し、逃走プランを必死に練っている。

02.
夜遅くに外に出ているときは、催涙スプレーなどの防犯グッズを握りしめることで安心を得ている。

03.
過去に変なことをされたり、局部を露出されたり、不愉快な場面に遭遇しているから、日中でも交通機関を利用するときは気が抜けない。

04.
夜遅くに出掛けるときは安全面を考慮して、ないお金をかき集めてUberやタクシーを利用する。

05.
生理予定日の計算。旅行や結婚式、もしくは週末の間友だちとプチ旅行を計画したとき、何よりも先に考えるのは、その週に生理がくるかどうか。

06.
褒め言葉はありがたく受け取ればいいのに、なぜかかわしちゃう。だって女性は、褒め言葉をかわすものでしょう?

07.
…だから誰かに髪型や服装を褒められたときに「ありがとう」って返すと、逆に違和感を感じちゃう。

08.
仕事や面接、あるいは人の目に触れるときの服装には、必要以上に悩む。自分らしくありたいけど、スカートが1センチ短すぎたらどうしようとか、正統派な格好だと"らしくない"とか、このドレスはこのイベントにはふさわしくないかもとか、このスカートにはタイツを合わせるべき?とか、神経質に見られたらどうしようとか、尻軽に見られたらどうしよう…とか…。

09.
赤ちゃんが産めるのだって、ある程度期間が限られていると思うと、人生プランを立てるのにも、少なからずストレスが。

10.
座ったときにお尻が半分ポロリしないジーンズを見つけるのって、大変。

11.
ただ異性と友だちでいたいとき。気を持たせちゃってるかな?とか、恋愛対象には見れないって言ったら怒っちゃうかな?とか、恋愛に発展しなくても仲良くしてくれるかな?とか、いろいろ考えてると、変に罪悪感が生まれる。

12.
シャワーを浴びずに、もしくはメイクをせずに出掛けると、本能的に謝らないといけない気がしてならない。

13.
…だってメイクなしで行くと、必ず誰かに「疲れてるみたいだね、どうしたの?」って言われちゃうから。疲れてるわけじゃない。ただマスカラを塗るのが面倒だったの。私の素顔を受け入れて!って叫びたくなっちゃう。

14.
職場でちょうどいい立ち位置を見つけること。野心的でいたいし、貢献もしたいし、一生懸命って思われたい。でもやりすぎじゃないかとか、みんなを振り回していないかとか、男性に恥をかかせていないかとか、どこかで常に心配している。

15.
Gavin de Becker著『The Gift of Fear』から引用。

「男性は、恋い焦がれている女性に笑われたり、彼女の前で恥をかくのが最大の恐怖である。一方、女性の最大の恐怖はレイプ、そして死だ」

16.
ドナルド・トランプ、そして彼のような人間がそもそもこの世に存在しているという事実。

17.
自分が悪くないのに謝ってしまうクセを直さないと。

18.
女性のことなんてこれっぽっちも理解していない政府の男性が、自分の「性と生殖」をコントロールしていると思うと、フラストレーションが溜まる。ほとんどの男性は、まるで私たちを理解していない。たとえばTodd Akinと言う名の政治家は、本気でこんなことを口にしている。「本当のレイプを体験すると、女性の体はシャットダウンする」ってね。

19.
単純に交際している男性との関係性を明確にしたいだけなのに、それを「クレイジー」だの、「依存している」だのと捉えられてしまう。

20.
すぐにセックスに踏み込みたくなければ「慎重すぎる」と思われ、すぐに脱いでしまえば「尻軽」と思われてしまう。

21.
25歳までに安定した恋愛事情が築けていない場合。なぜいまだに自分がシングルなのかをつねに自問自答しないといけない。

22.
こういう冗談が笑えるのは、事実だから。(2015年ゴールデングローブ賞よりTina Feyのモノローグから引用)
「スティーヴ・カレルが『Foxcatcher』の役作りのために髪とメイクにかけた時間は、おおよそ2時間ほどよ。一方で私は女性でいるために3時間ほど準備しないといけない」

Licensed material used with permission by Thought Catalog
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