※追記あり:このホームレス男性に4,000万円の寄付が集まった理由に、多くの人が感動。

2017年11月28日に公開した本記事に掲載している内容に関して、クラウドファンディングサイトを利用した詐欺であったことが発覚しました。AP通信などが伝えた内容によると、米バーリントン郡検察当局が2018年11月15日に記者会見を行い「募金活動はすべて嘘の上に成り立っていた」と発表したそうです。
本記事を読んでくださった皆様にお詫び申し上げます。
このようなことがおきないよう、これまで以上に事実確認を徹底していく所存です。
今後ともTABI LABOをよろしくお願いします。
 
 
 
 

アメリカが抱える社会問題の1つに、退役軍人がホームレスになってしまっているというものがあります。あるサイトによれば、その割合は全体のホームレスの人の約11%になるのだとか。

最近、この類の話が多くのメディアで取りざたされているのは、ある「GoFundMe」のクラウドファンディングが関係しています。

危機的状況を助けてくれた
ホームレス男性への恩返し

きっかけは、上の画像で左に写るKateさんの車が、ガス欠を起こしてしまったところから。そのために、1番近いガソリンスタンドまで歩いて、ガソリンを買おうとしました。

困惑する彼女を見かけたJohnnyさん(画像右)は、彼女に「車に戻って、ドアをロックして、待っていなさい」と伝えたそうです。女性が1人で歩くのは、危険だと考えたのかもしれません。すると、数分後に、彼はガソリンの入ったタンクを持って来てくれたのだとか。

あとで分かったのは、購入するためにかかった20ドルは、Johnnyさんの全財産だったということ。だけど、彼は何も見返りを求めなかったと、Kateさんは言います。

多くの人が感動し
寄付は4,000万円以上に

Kateさんは、その日から何回もJohnnyさんのもとに、洋服や食べ物を持って行きました。あるときに、たくさんのシリアルバーをあげたら、彼は「1つ、食べる?」と聞き返してくれたそう。また、ギフトカードと水を渡したときには、「仲間に見せるのが、待ちきれない!」と彼女に語ったようです。

優しい心を持つ彼の姿をみて、Kateさんは「なんとかして助けてあげたい」という想いが強くなり、出資を募ることに。

この話は瞬く間に広がり、今では1万2,000人以上がJohnnyさんに寄付をしています。金額で想いを測ることはできませんが、中には2,000ドル(約20万円)を払う人も。ちなみに、現時点での、合計は約4,200万円です。

誰もがホームレスになりうる

緊急医療隊員のときのJohnnyさん。

冒頭の話に戻りますが、Johnnyさんは元海兵隊員でした。その後、家庭に問題を抱え、アメリカを旅しているときに仕事を失い、ホームレスとして生活をしなければいけないことに。彼の人生を知ったKateさんは、「私もホームレスになりうる」という感じたようです。

退役軍人で家を失った人の大半は、PTSDに苦しみ、家庭や社会と問題を抱えてしまうことがあるそう。彼も、その1人だったのかもしれません。多大なお金を受け取ることになると分かったJohnnyさんは、「他のところに寄付をしてあげて」とも言っているようです。

Licensed material used with permission by GoFundMe
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