なぜ、彼女は「闇」の虜になったのか。

カラフルでハッピーなインスタ映えを意識する写真が増える中で、Mimmi Strinnholmは「闇」のある写真を公開し続けている。

彼女の魔女をイメージさせるような不吉さを感じるInstagramには、多くのファンを夢中にするほどの魅力があるのだ。

子どもの頃から続く、
神秘的な「謎」を探る旅

90万人以上のフォロワーがいるMimmi。ダークさが際立つ写真をナゼ撮り続けているか聞いてみたところ、こう答えてくれた。

これはとてもプライベートな旅。暗闇の追求は、私が子どもの頃から続けています。闇をイメージするものと向き合うことには、メリットがあるのです。自分や他人の恐怖心をコントロールできるようになるし、謎の多い人生の大きなヒントにもなりました。

自分自身と向き合うために“心の旅”を始めたことにより、人生に大きな気づきがあったと言う。彼女の写真は闇を感じるけれど、どこか神秘的であって童話のような世界観も。そんなところに人々は惹かれるのかもしれない。

ファンの一人から、Mimmiの写真は、かつてノルウェーで活躍していた画家のテオドール・キッテルセンの作品を思い出すと言われたそうだ。彼のファンは日本にも多くいて、特にトロールや妖精を描いたものが広く知られている。

もともとテオドールの生み出す静かな絵の中にある不気味さに惹かれ、影響を受けていたMimmi。だから、その言葉に歓喜して感謝の気持ちでいっぱいになったそうだ。

Mimmiの話を聞いたあとは、神秘的で不気味な印象だった写真から絵本を読んだ後のような温かさを感じられるように。これは、長い時間をかけて答えのない暗闇の中を探検してきた彼女の写真だからこその魅力だと思う。

「闇」と向き合うのも、たまには必要なのかもしれない。

Licensed material used with permission by Mimmi Strinnholm
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。