流産の悲しみから妻を救った、観覧車の光。

アメリカに、双子を授かったとある夫妻がいました。夫のMattさんと妻のAdriannaさんです。しかし、幸せの絶頂もつかの間。双子のうちの1人を流産してしまうのです。

「とても傷つき、悲しみに暮れていた」というAdriannaさん。彼女に笑顔が戻るよう、夫のMattさんは、あるサプライズを実行しました。

赤ちゃんの「性別」を
観覧車のライトアップで伝える

まず、Mattさんがサプライズの場所に選んだのは、サウスカロライナ州のマートルビーチ。海岸沿いにある、約60メートルの観覧車の前で夕日の写真を撮影することを口実に、彼女を連れ出しました。

目的は、お腹の中で変わらず元気に成長し続ける、もう1人の赤ちゃんの性別を伝えるため。「悲しみに打ちひしがれていた妻に、少しでも元気になって欲しい」という思いから。

サプライズをかけられた側であるAdrinnaさんによると、マートルビーチへ向かう前から「赤ちゃんの性別をサプライズで伝える予定」という話を夫から言われていたそう。でも、訪れたことがない場所で一体何が起こるのかは、全く想像できなかったんだとか。

夜空を照らしたのは、
「希望のピンク」。

首尾よく妻を連れ出したMattさんは、待ちに待ったサプライズを実行することに。

観覧車を彩ったのは、ピンク色でした。写真にうつる光景は、Adriannaさんのお腹の中で宿っている命が、まるで希望の光となり、真っ暗な闇を照らしているようではありませんか。

「私にとって、永遠に心に残る思い出となりました。亡くなった赤ちゃんの魂も一緒に輝いていたと思います。生まれてくる「娘」に、この素晴らしい出来事を伝えるのが待ち遠しいです」

とAdriannaさん。

観覧車のスタッフと事前にやりとりをして、無事サプライズを成功させたMattさんは、「妻を笑顔にできたのはもちろんのこと、世界中のメディアに取り上げられたことで、より多くの人たちを笑顔にする事ができて良かったです」と語ってくれました。

既に娘が1人いる家族に新しい赤ちゃんが加わることで、天国へ旅立った赤ちゃんのためにも、彼らにより大きな幸せと平穏が訪れますように。

Licensed material used with permission by Matt Ostergaard, Kelly Marie Photography
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