いま、欧米人注目の人生観「Ikigai」について

居心地のいい時間や空間を大切にしたり、Too muchでない程よい暮らし方をよしとする北欧の概念。こうしたライフスタイルコンセプトが、ここ数年で共通認識のように市民権を得てきたように思えます。そしていま、新たなキーワードがにわかにブームの予感とValerio Farris。この記事の著者です。

彼によると日本の「生きがい」がそれ。幸せの解釈は人ぞれぞれですが、欧米人たちは「Ikigai」に何を見出そうとしているのでしょう。日本人として気になるこの話題、「Food52」よりどうぞ。

欧米に浸透し始めた
生きることの意味

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近年、人生における幸福にまつわる流行ワードは、「ヒュッゲ(Hygge)」にはじまり、あとを追うように「ラーゴム(Lagom)」が加わり、そしてつい最近「イキガイ(Ikigai)」という新たな単語が仲間入り。

普段の生活をあたらな角度から見ることができる、異国の価値観や新たなコンセプトに目がないアメリカ人は、こうしたワードを見つけると、すぐ自分の辞書に追加したがります。けれど、世界的に浸透し始めたこの「Ikigai」が意味するものとは、いったい何なのでしょう?

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新たなライフスタイルを提案するIkigai。この言葉の出自は、日本。

「Ikigai」というコンセプトを心に留めて生きる人々は、より満足のいく、誠実な人生を送ることができるのだそう。おまけに長生きまでもがひとつの効果として挙がっていると言います。

つい最近出版された『Ikigai: The Japanese Secret to a Long and Happy Life(生きがい:日本人の長く幸福な人生を送る秘訣)』の著者Héctor GarciaとFrancesc Mirallesは、「人生の意味と目的」に焦点をあてる東洋的ライフスタイルが生むさまざまな利点を激賞しています。

Ikigaiすなわち生きがいは、「生きる意味」とも言えるはず。それは忙しない生活に歓びを感じ、日々出くわすあらゆる事象に楽しさを見つけ出す人ほど手にできる感覚。

けれど、生きがいを見つけることから生まれる幸せは、コミュニティそのものであり、人との繋がりなしでは成立しません。社会でさまざまな人との関係を深め、自分が満たされた状態で社会貢献すること。それがikigaiを高める最高のツールであり、人生をより豊かなものへと開花させる方法なのでしょう。

つまり、自分なりに追求してきた「Ikigai」とは、他人との接点を通して具現化されるものとも言えます。

さらには、Ikigaiを持つことで心もカラダも、健やかにいられることが証明されています。例えば多くの人がIkigaiを追求すると言われる沖縄県。ここは世界でも類を見ない多くの長寿を生み出すエリアとして有名でブルーゾーンにも認定されているほど。

IkigaiがHyggeを上回る人気となるかは定かではありませんが、人々の心を豊かにするひとつの概念として、そっと心に留めておきたいと思いました。

Written byValerio Farris
Top image: © Kite_rin/Shutterstock.com
Licensed material used with permission by Food52
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