どこの国のどんな料理だって、おばあちゃんの味は、きっとやさしい。

たとえ同じ食材を使ったとしても、家庭によってカレーの味は微妙にちがうもの。玉ねぎの炒めかたも、煮込みの時間も、その家ならではのレシピがあるから。

けれどいちばん落ちつく味は、やっぱりわが家。母から子へ、愛情といっしょにコトコト…。そうやって「家庭の味」は伝承していきます。思い出とおいしいレシピが胃袋を伝って細胞へと染みわたっていくたびに、ゆっくり醸成されていく帰属意識。

そんな“忘れじの味”を求めて、世界各国のおばあちゃんを訪ね歩いたイタリア人フォトグラファーがいます。ガブリエーレ・ガリンベルティ。彼のプロジェクト「In Her Kitchen」は、『世界のおばあちゃん料理』と訳され本にもなりました。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。