日本ではマナー違反!でも、アート好きには…ムフフフフ。

美術館を訪れると、有料の音声ガイドをレンタルしようかいつも迷う。じっくりと作品について語ってくれるのは、非常に嬉しいんだけど全ての作品を100%の説明で聞いていると疲れてしまう時がある。だからと言って、白い紙に細かい文字でびっしりと書かれた作品一覧表に目を通しながら進むのもなかなか面倒なもの。

「知りたいけど、自分のタイミングとテンポは守りたい」。鑑賞するのに快適さを求めるワガママな私が見つけた美術ガイドアプリ『Smartify』。芸術作品にスマホをかざすだけで、情報が取得できるアート好きにはたまらないアプリなのだ。

画像を認識すると
すぐに「説明」が表示される

Smartify user scanning Frans Hals’s The Laughing Cavalier (1624) at The Wallace Collection, London, 2017. © Smartify
Smartify user scanning Nathaniel Rackowe’s Black Shed Expanded (2014-2016), part of Sculpture in the City, 2017. © Smartify

アプリを無料ダウンロードした後に、スマホのカメラをかざすと、すぐに画像認識するので撮影する必要がなく「パシャ」という音を気にすることもない。

絵画や彫刻など各アート作品を特定できるAR技術により生み出されたSmartifyは、アメリカ・フランス・イギリス・オランダなどの世界有数の美術館でも利用可能ということ。作品のストーリーだけではなく、作者の「生い立ち」までも表示されるそうだ。

日本語版はまだ登場していないけれど、開発者に聞いてみたところ、さらなる拡大のため日本への導入も計画中だと言う。

Smartify app demonstration © Smartify

さらに、作品はその場だけで表示されるのではなく、コレクションすることもできる。これなら、美術館を出た後に気になったものを見返せて、余韻に浸りつつじっくりとアートを楽しめることができる。

いくら「かざすだけ」と言っても、厳重な管理がされている日本の多くの美術館ではストック機能の有無に関わらず、スマホをかざした時点でマナー違反として見られる可能性も。

それでも、美術好きからすると今すぐにでも試したくなってしまう。“理想のアプリ”なんじゃないだろうか?

Top Photo by Smartify user scanning Frans Hals’s The Laughing Cavalier (1624) at The Wallace Collection, London, 2017. © Smartify
Licensed material used with permission by Smartify
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。