ドイツで言われた「Hey SHIMANAMI」から感じた「しまなみ」の注目度

以前、ドイツの田舎道をサイクリングしていたとき、現地のおじさんにこう声をかけられたのだ。

「Hey SHIMANAMI」

おじさんはニヤリとした表情で、僕のロードバイクを指差してきた。海外で突然話しかけられることには慣れているけれど、「シマナミ」という言葉がすぐにはピンとこなくて、顔をしかめてしまった。このおじさん、人違いで僕に話しかけているのではなかろうか? 少し戸惑いながらもその言葉に耳を傾けていると、なんとなく話の筋が見えてきた。

どうやら、あの「しまなみ」の話のようだ。

世界のサイクリストが憧れる
瀬戸内海

「しまなみ海道サイクリングロード」は今、海外のサイクリストたちからも注目を集めている。瀬戸内海に面した広島・尾道から愛媛・今治間に通じている、全長約70kmのサイクリングロードだ。

2015年には、米CNN「世界の最も素晴らしいサイクリングロード」に選ばれ、海外での認知度も高まっているのだ。あのおじさんも、しまなみ海道に憧れているサイクリストのひとりだったようだ。風のウワサでは聞いていたものの、まさか本当に海外で「しまなみ」の話を聞くとは思わなかったので、改めてその注目の高さを感じた。

サイクリングライフを
ココから始めるという贅沢

「サイクリングって、意外と敷居が高いよね」

以前、友達に言われたことがある。自分にはどんな自転車が合うのか、どこが安全に走れるのか、そもそも自分の体力の限界はどの程度なのか。初心者にとっては、不確定な要素が多い。サイクリングを始めてみたいけど、なかなか一歩を踏み出せないという人も多いだろう。そんな人に紹介したいイベントがある。

11月26日に開催される「瀬戸内しまなみ・ゆめしま海道サイクリング大会2017」は、初心者でも参加しやすいコースが設けてあるので、世界のチャリラーが憧れるほどの場所でサイクリングライフを始めることができる、贅沢な機会だ。

瀬戸内海沿いでは、海の向こう側に並んでいる島々を眺めながら、サイクリングできる。これが、しまなみ海道の魅力だと思う。日本全国の海沿いを走ってみると、海の向こう側といえば「地平線」の場合がほとんどだ。 

この機会に、行ってみようか、しまなみのサイクリングロード。実は、僕はまだ、しまなみ海道を走ったことがない。2年前の夏に、そこを目指して渋谷から尾道まで自転車をこいだのだけれど、あいにく台風とぶつかってしまった。尾道側のサイクリングロードの入り口から、トボトボと引き返したのを覚えている。

あの「苦い経験」から2年。ようやく、しまなみ海道へ行くときがやってきたのかもしれない。

【大会概要】
正式名称:瀬戸内しまなみ・ゆめしま海道サイクリング大会2017
開催日時:平成29年11月26日(日) 雨天決行
応募期間:平成29年9月1日(金)~10月31日(火)
*詳しくは、コチラ

Licensed material used with permission by 一般社団法人しまなみジャパン
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。