9億円の値がついたこの絵、作者は一体?

子供の創造力って本当にスゴくって、日々何かを描いたり作ったりして、そしてそれがどんどん上手になっていったりして、ママパパを驚かせてくれます。

しかし、我々保護者がすべからく直面するのが、作ったものをどうするか問題。処分するのは忍びないし、かといって全部保管しておくスペースもないし…。

例に漏れずこの難題に直面していた、現在6歳のご子息を持つアートディレクター/プランナーの佐藤ねじさんは、ユニークな発想と手段でひとつの解決策を導き出しました。それが、「5歳児が値段を決める美術館」です。

アートとして販売しちゃえ!

掲載/販売されているのは、ねじさんのご子息が4~5歳の間に作った“作品”の数々。

折り紙でつくった恐竜や動物、割り箸とゴムの剣、コップでつくったタコ、そしてたくさんのイラストがズラリ。

作品にはタイトルと値段、コメントが添えられていて、152円と手軽なものから1億円、中には「3千ジジイ円」「不可説不可説転円」「進撃のき持ち悪る胃ミズダコ円」といった意味不明のものも…(「なくした/こわれた」ので販売不可も混じってます・笑)。

そう、サイト名どおり作品の値段はすべてお子さんによるもので、トップの絵の「9億7万8千円」というプライスも彼自身が値付けたものなのです(それだけ彼にとっては価値がある、ということかな?)。

5歳児、ただいま値付け中!

実際にお父さんのねじさんと会話しながら、値付けをしたりコメントをつけたりしている動画がこちら。

「息子シリーズ」の第4弾

この「5歳児が値段を決める美術館」は、佐藤さんの私的プロジェクトである「息子シリーズ」の第4作目にあたるもの。お子さんの成長を記録するように、それぞれの年で1作品ずつ制作されてきました。

例えばお子さんが3歳の時には、「世界最年少の写真家」としてiPhoneで撮影した写真を公開。無料の写真素材サイトと銘打ってはいますが、子どもの目線で日常を捉えられた写真を見ていると、なんだか胸のあたりがジ〜ン…。

このプロジェクトを通じて個人的に感心したのは、子どもの常識ばなれした発想を一切否定せず、同じ目線で一緒にものづくりをするねじさんのスタンス。こんなふうに愛情と余裕をもって、自由でファンタジックな創造力を育んでいってあげられるといいなあと、同じく子育て中のパパとして強く思った次第。

これから7歳、8歳、9歳と成長していくお子さんがどんな作品を作り出していくのか、そしてねじさんがそれをどうアウトプットしていくのか――。親子二人三脚のものづくりを楽しみに見守っていけたらと思います。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。