難病告白のレディー・ガガが伝えたかったこと。

突然の発表に、驚き、そして戸惑ったファンも少なくないだろう。

昨年10月に3年ぶりとなる待望のアルバム『ジョアン』を発表、目下ワールド・ツアー真っ最中のレディー・ガガが、このツアーが終わる12月以降、無期限の活動休止を宣言したのだ。

さまざまな憶測が飛び交っていた最中、彼女自身がTwitterでその理由を明らかに。そこには意外な事実が綴られていた。

そう、彼女は「Fibromyalgia(線維筋痛症)」なる難病を患っていて、その治療のためにしばしの“休止符”を必要としていたのだ。

この“センイキンツウショウ”とは慢性的に全身の痛みとこわばりが起こるリウマチ類似の病気で、その詳しいメカニズムや治療法はまだ分かっていないそう(オンライン医療事典 MEDLEY を参照)。

実は昨年11月には、Instagramで苦痛と苦悩を明らかにしていたガガ。優れた女医に巡り会ってはいたものの、病状は回復からはまだほど遠いようだ。

ガガの素顔に迫る
ドキュメントがまもなく公開

ちなみにガガが言及している“ドキュメンタリー”とは、約1年間にもわたって彼女に密着したNetflixのオリジナル番組のこと。来る9月22日より、アメリカのみならず日本でも放送予定だ。

タイトルの「Five Foot Two」とは約157.5cmを意味し、つまりこれはレディー・ガガの実際の身長のこと。

このことが示唆するとおり、このドキュメンタリーには大勢のファンやパパラッチに取り囲まれる稀代のポップスターとしてのガガのみならず、人知れず苦悩する姿や病院で治療を受けるシーンなど、ひとりの人間としての、等身大の彼女の素顔が捉えられている(「私は毎晩ひとりぼっち。みんな去ってゆく…」と涙ながらに語るインタビューも)。下のトレイラー映像で、その一端をご覧いただければ。

レディー・ガガが
伝えたかったこと

病状と共に彼女が伝えたかったことは、先のツイートにもあったとおり、同じ病で苦しんでいる人々が世の中にたくさんいるということ。

リウマチ情報センターによると、ここ日本でも患者数は約200万人にのぼるといわれ、身体的な苦痛とともに、病状が見えづらいため周囲の不理解に苦しんでいる人も多いという。自分とは関係ないことと片付けず、「Japan Fibromyalgia Support Association(線維筋痛症友の会)」などを見て、どのような病気でありどんなサポートが必要なのか、あなたにも知っておいてほしいと思う。

ともかくは、ステファニー(ガガの本名)が一日も早く苦痛から解放され、またあのダイナミックで魅力的なステージを見せてくれる日がくることを願って──。

Top Photo by Walter McBride/FilmMagic/Getty images
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。