いい男の条件=やさしい、なんてデフォルトでしかない。

好きな異性のタイプを聞かれて、「優しい人」と答える女性はきっとゴマンといるでしょう。それが合コンだったり、ちょっとイケてる男性に聞かれた場合なら、好感度を上げるいい回答だと思う。だけど、ライターCandice Jalili的に、それを本心から言っているのなら、"謙虚すぎる"んだって。うん、私もそう思う。

イマドキ、出会いの場なんて自分の行動次第でいくらだって増やしていける。恋人にするなら「優しい人がいい」なんて、当たり前じゃない!そんなの最低条件。魅力あふれる女性たちは、もっと欲張りになっていい。Jaliliがそう言い切れる理由を、こんなふうに話している。

これから話すのは、過去の私の恋愛失敗談。とは言っても、「あ〜こういう話、よく聞くよね」って他人事にしないでね。本気で「優しいだけの人」を選ぼうとすると、あなたもきっと同じ状況になるんだから。

私は、ダラダラと続けていたボーイフレンドの(ジェレミー)との関係に、ようやく終止符を打った。本当はまだ好きだったけど、彼はそうじゃないってわかっていたし、優しい人ってワケでもなかった。

想いがあったぶん別れを切り出せなくて、ずっと悩んでいたけど、終わってから考えてみれば楽しかったのは本当に一瞬だけ。他のほとんどは、泣かされたドタキャンや、返信のないメール、くだらない駆け引き、ケンカばかりの日々。それが数年間も続いたけど、これで終わり。

晴れてフリーになった私は、週末に友達と買い物に出かけて、彼からのメールをチェックする時間を捨てて、ウキウキしながらきらびやかな店内を見回す。「恋人がいるから」という理由で追い払っていた男達が、今では全員、恋人候補。

こんな可能性しかない人生って、ほんと最高じゃない?

新しい男、現る。

バーに行くと、気さくで品の良いナイスガイが声をかけてきてくれた。彼の話を聞いていると、「一杯おごるよ」と言って、私たち全員にドリンクをおごってくれたの。ジェレミーとのデートは、いっつも割り勘だった。奢ってもらったことなんて、ただの一度もない。あぁ、一杯たりとも奢ってもくれない男と、なんで付き合っていたんだろう。

次の朝スマホを見たら、「また君と一緒にお酒を飲みたい」ってメールが来てた。なにこのマメさ!ジェレミーなんて、メールは次の週末の朝4時まで来ないし、不安になりながらずっと待ってる状態だった。

ナイスガイからのデートにOKしたら、夕食代や、その他全部のお金を出してくれた。ジェレミーなんて、付き合う前のデートで私を連れて行ったのベーグル屋だよ?どう思っているのかわからなすぎて、「今頃、他の女と遊んでるのかな…」って悩みながら、眠れない夜を過ごしたことも、頭に浮かんできた。このナイスガイは、私をそんな不安にはしない。

答えは「YES」
本当にそう思ってる?

数日後、もちろんそんな気はしていたんだけど、正式に交際を申し込まれた。

ジェレミーに比べたら本当に、ナイスガイだと思う。断ることなんてない、そう思ってた。だけど想像以上に早かったから、すぐに言葉が出て来なくて……。

その代わりに、お酒をおごってもらった時に、退屈な会話ばかりだったことを思い出した。彼は私の家に立ち寄ろうとはしなかったけど、私も、自宅に誘うほどの魅力を感じていなかったのが本当のところ。彼が毎回メールで絵文字を使ってくること、本当は気持ち悪いって思ってしまう。あぁ、なんで嫌なところばかり思い出すの!?

……奢ってもらって、女の子扱いしてくれて、嬉しかった。だけど正直に言えば、高級ディナーは緊張して味がわからなかったし、近所の定食屋が恋しかった。彼の仕草はスマートだし、私に優しくしてくれる。

「好きです」って言葉。本当は一番、ジェレミーに言ってもらいたかった。そんなことを、他の男性に告白された直後に考えているなんて、笑える。

この人と付き合うことを望んでいるし、好きになりたいと思ってる。こんな特別扱いを、ジェレミーからは受けたことがない。それにもう、ジェレミーみたいな男とは付き合わないって決めたんだから!

たとえ花火みたいな盛り上がりがなくても、優しい男性との人生をスタートしよう。安定性、優しさ、敬意…それこそ、私が望み、必要としているもの。

こんな経験に、心当たりある?

口から出た言葉は、「ごめんなさい」だった。

こんなありがちな恋愛話、あなたも経験したことがあるんじゃない?なんでこうなってしまうのか、私だってもう十分に理解してる。

よく聞いて、良い人らしさをわざわざアピールする必要がないほどの、正真正銘の「良い人」を見つけるのは、ゲームセンターのクレーンゲームで景品を吊り上げることに似ている。

でも、あなたが吊り上げたのが「かかし」で、本当に欲しかったのが「ピーターパン」だった場合は、どうする?好いてくれる男性がいるのは、喜ばしいこと。でもあなたは、かかしが本当に欲しいの?それとも、ピーターパンを求めて、挑戦を続ける?

ちなみに、ピーターパンはジェレミーではない。それは「第3の男性」。あなたのことを大切に扱ってくれて、こまめにメールをくれて、デートにも誘ってくれる。「かかし」と同じくらい良い人だけど、飲んでるアイスティーが鼻から飛び出るくらい、笑わせてくれる。

そんな男性を、探さない人生を選んでどうするの?

「優しいだけ」なんて、
つまらない!

「良い人であること」なんて、最低条件にすぎないわ。決定要因となるのは、その他にどんな魅力があるか。

勘違いしないでね、退屈な「良い人」と、魅力的な「最低男」のどちらかを選択する必要をしろって言ってるワケじゃないの。魅力的かつ、優しい男性を見つける選択をできるってことを話しているのよ。

ピーターパンを見つけ出には、少し時間がかかるかもしれない。でも、彼は確かに存在する。恋愛なんて、「この人だ!」って思える人と、一生に一度うまくいけばいいんだから。


新しい恋愛をするほど、過去の恋愛が思い出される。同じシュチュエーションになった時、「男性によってこんなに違うものなのか」って、違和感に感じるのは、自分自身も、元カレの"愛し方"に慣れていた証拠。

新しい男性に愛されるたびに、私たちは、自分に染み付いていた"心地いい愛され方"の存在を知って、元カレが恋しくなったり、切なくなったりしてしまう。

でもそんな時は、無理して好きになろうとするんじゃなくて、ヨリを戻そうとするのでもなくて、「その先にいる誰か」を探しに行く選択が、一番いいのかもしれません。

Licensed material used with permission by Elite Daily
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