「好かれると逃げ出したくなる」。その気持ちの正体を、詳しく。

愛し愛されたいと思うくせに、なぜか、いざ「好き」と言われると、途端に冷めたり、気持ち悪く感じたり、なんだか申し訳なくなって逃げたいと思う

なんでこんな気持ちになるんだろう、どうしたらうまくいくんだろう?相談してみても、「贅沢だね」「せっかく好かれてるのに」などと返されて、ますます悩んだり。

そこで「The School of Life」の動画から、そんな気持ちの正体と対処法を詳しくみてみよう。当事者には、まさに「グサグサ刺さる」1本のはず。

"自信がないから"
信じられない

好かれるとイヤになるのは、自分に向けられる好意を信じられないからかもしれない。自分を「好き」といってきたとたん、なんとなく相手が安っぽく、嘘っぽく見えてくる。

なんでかというと、ズバリ、自分を評価するのに慣れていないから。つまり、自分のことを「そこまで良いもんじゃない」と思っているのがその原因。

「大したことない自分」を、相手が「異常に高く」評価するものだから、「この人は、上っ面だけをみているんじゃとか、「こんな私を好きになるなんておかしい」とか、「勝手なフィルターをかけて、過大評価して、恋に恋してるんじゃ」と思ってしまうのだ。

自分をそこまで好きになれないのに、相手に目一杯愛されると、愛は途端に受け取りづらく、胡散臭く、重苦しいものになってしまう。

"不安だから"
揺さぶりたくなる

そうして、どうにも関係を信頼できないものだから、「こんなにとんでもない人なんだよ、あなたが思っているような人じゃないんだよ」とでも言わんばかりに、わざと心配させたり、ひどいことをしてしまうこともある。

だって、あんまりうまく行きすぎると、怖いから。

そのせいで辛い別れになることもあるけれど、正直、同時に心のどこかでは「より深く傷つく前に終わらせられた」と思って、歪んでいるとは認識していながらも、なぜか少し、救われた気になったりして。

じゃあ、どうしたら良いの?

それじゃ、効果的な対処法は…というと、とりあえず言えることといえば、「自分にゆるく」くらいかもしれない。つまりは「自分も案外、見方によっては良いところがあるみたいだなぁ」と思うこと。これって、結構大事じゃない?

注がれる愛情について、その恋人が間違っているとか、他に相手がいないから手頃な人を捕まえているんじゃとか、そんなに複雑なことは考えなくていい。

相手が他でもないあなたを愛してくれるのは、あなたが何か、たとえ小さくても何か惹かれるものを持っていて、相手にはそれがたまたま見えた、というだけのサインなんだから。

自分が気づかずに捨てたものでも、相手は見つけて、大事に思ってくれているのかもしれないし、自分の知らない、気づかなかった面の存在を知ることができるのも、恋の楽しみかもしれないよ。

Licensed material used with permission by The School of Life
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。