イジメを乗り越えた女性が、「ヒゲ用育毛剤」をプロデュース。

英語に苦手意識を抱いていた僕がフロリダのディズニーワールドで働くことになったとき、「たとえ英語が流暢でなくとも、日本人のあなたにしかできない方法で、ゲストに夢を作ってあげてください」とマネージャーに言われました。アトラクションの待ち時間に、退屈そうにしている女の子に折り紙を教えたのは、この言葉が印象に残っていたからです。

Harnaam Kaurさんのプロデュースした育毛剤の存在を知ったら、ついそんなことを思い出してしまいました。

自信が持てずに落ち込む日々
自殺を考えたことも

現在はモデルとして活躍していて、Instagramのフォロワーは8万人以上の「彼女」。そう、実は上の人物は女性です。

体に変化が起き始めたのはちょうど10歳のとき。多嚢胞性卵巣症候群により、太りやすかったり、毛が生えやすかったりしたようです。

剃っても剃っても生えてくるヒゲ。自分でも受け入れられなかったのはもちろん、周りからもイジメられるなど、命を絶つことまで考えたのだとか。

大きな支えになった
「弟」と「親友」

自分の体を恥じていたことも、自らを傷つけることもありました。それでも彼女のそばには、いつも優しく声をかけてくれる弟と親友の存在が。

次第に自らの特徴をポジティブにとらえられるようになった彼女は、16歳のときにヒゲを伸ばすように。24歳のときには、「ヒゲをたくわえた女性」としてギネス記録にも。以降もいくつかの雑誌に掲載されたり、ファッションコレクションでランウェイを歩いたりと大活躍しています。

そしてこのたび、彼女がプロデュースし、広告モデルとして宣伝するのがヒゲ用育毛剤

女性だから気づける視点を
盛り込んだ育毛剤

Photo by @iaincrockart, @harnaamkaur, and @captainfawcett

Photo by @iaincrockart, @harnaamkaur, and @captainfawcett

ボトルのデザインに使用されているマンダラは、「心の目」を表すといいます。外見だけにとらわれるのではなく、中身も大切ということを暗に意味しているのかもしれません。

また、育毛の効果が期待できるだけでなく、バニラやラブダナムをはじめとした花の香りがひろがるそうで、香水のようにも使えるのだとか。育毛剤をプロデュースする際に、香りにまで気をつかうのは、女性だからこその視点かもしれませんね。

Licensed material used with permission by Captain Fawcett
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。