部屋が散らかっている人のほうが、実は「優秀」だった。

キャリア系の本を開けば、仕事がデキる人の机はだいたい綺麗で余計なものを部屋に置かない、だとか。たしかに、片付けができないと「だらしない=仕事もできない」、そんなイメージが湧くの納得。

けれど、奇才、天才と称えられる偉人たちの身の回りは、必ずしも整理整頓されていたワケではありません。

「身の回りが散らかっていること」
それは、知的な人の共通点

例えばドラマでも、天才的な研究者や芸術家の部屋は、わざと散らかったセットにしている場面を見かけます。クリエイティブに長けている人の身の回りは、ごちゃっとしているイメージが少なくともあるはず。

それを証明するような研究も。

「ひらめき」は、こうして生まれる

ミネソタ大学のキャスリーン・ヴォース教授は、散乱した部屋で活動をしていた方が、よりクリエイティブになるということを、研究で明らかにしました。

すると、整頓された部屋で考案されたメニューは、伝統的なレシピをベースとしたいわゆるトラディションだったのに対し、散乱した部屋で考案されたメニューの方は、常識を覆すような創作料理が数多く生まれたんだとか。

また、新たに被験者を集めて「ピンポン球の新しい用途を考えてください」というお題を出した場合も、やっぱり同じ結果に。

散らかった環境は古い習慣から脱却させ、新しい考え方を生み出すためのインスピレーションを与えます。いっぽう、整理整頓された環境は習慣を大切にし、失敗しないよう促す傾向にあります。

散らかった状態を見れば、第3者は"ただのだらしない人"に見えるでしょう。けれどポジティブに見れば、整理整頓できる人が高い評価を得ている世間において、左右されることなく我が道を突き通しているスタイル、と言えるのかもしれません。

ゴミ同然と思えるモノを大事に保管していたり、「ゴチャゴチャで仕事しにくいでしょ」と思う状況が、自分の快適だったり。独特な感性を持っている人は、身の回りに顕著に現れていると思うと、ついつい他人のデスク周りをチラ見しちゃいませんか?

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。