森を救うのは、人間ではなく「ドローン」だった。

温暖化や水害の原因にもなる森林の減少。それを緩和するために行われる植林は、今までとても地道な作業だった。

何百年もかけてできた森を刈り取ってしまったわけだから、それをまた人の手で作るとなると難しいってことは想像がつくはず。やみくもに植えればいいってもんじゃないし、植える前やその後の調査も必須。

でも、なんとそれをすべてやってくれる「植林ドローン」が誕生したそう。

文句なしの高性能
人の手は、ほぼいらない

まずはドローンが、上空から撮影した資料をもとに植林するエリアを決定。

その範囲をマッピングして、地形や土壌のタイプ、湿分、存在する生物多様性や障害物について分析。ルートと植える植物を決める。

特定のエリアにも異なる種類の木が混ざって存在したほうが良いのだけど、シードポッドを数種類内蔵していることで、それも考慮してくれているのも嬉しいポイント。加えて1ヘクタール(約6,000畳)をわずか18分でカバーしてくれる作業の速さ。

私の部屋は6畳だから、約1,000倍の広さをこの時間でってことか…。ここまで書いたこと、すべて人の手でやっていたら?と考えると、ドローンを使うことでどれだけ効率が上がるかわかる気がする。

シードポッドも発芽しやすい特別設計で、ひとつのドローンには約300個入るそう。

植林後はドローンが区域をモニタリングして、植生の変化を記録。成功したルートや成功確率、集めた地域についてなどの情報は独自のアルゴリズムで解析され、今後の植林に役立てられる。これを区画ごとに区切って繰り返すことで、大規模な植林もラクラクってわけ。

まるで「ウォーリー」
新たな森の番人に?

人間の不始末を片付けてくれるロボットというと、なんとなくピクサー&ディズニーによるロボット映画『ウォーリー』を思い出してしまう。これからも様々なロボット開発によってはるかに作業の効率・効果が上がる場面が増えてくるだろうけど、特に環境問題の面では自分たちでも行動に出よう、という意思も忘れずにいたいなぁ、なんて。

このドローン、興味のある人はこちらからコンタクトを。

Licensed material used with permission by BioCarbon Engineering
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。