CORONAのプロモーションから「プラスチックが消えた」理由

180カ国以上に普及するビールブランドCORONA EXTRAは、2017年5月17日以降、ブランドのすべての局面において「フリー・プラスチック」の理念を導入している。世界中で展開されるプロモーションでもプラスチックの代わりに木材が使われ、冷たいビールを提供するのもポリバケツではなく金属製のもの。

実はこれ、NPO団体「Parley for the Oceans」とタッグを組んだ、大プロジェクトの一環なのだ。

「100の島を守る」
プラスチック海洋汚染との闘い

世界で生産されるプラスチックの約85%は、リサイクルされることなく海に流れ込んでいる現実プラスチック容器は数分で使い終えるけれど、そのゴミは500年のあいだ海に残ってしまう。

「海の美しさ」と「その海の儚さ」を同時に発信し、世界中のクリエイターやオピニオンリーダーらと共に、海の破滅を抑止しようと活動を続けるNPO団体「Parley for the Oceans」。

CORONAはこの組織とのコラボを通じて、日々の生活からプラスチックの使用を減らす方法を考案・実施。これに加えてビーチの清掃をつづけ、集めたプラスチックを再利用するプロジェクトを立ち上げた。

目標として掲げられているのは、「2020年までに、100の島を保護する」こと。

具体的には、メキシコ、チリ、イタリア、モルディヴ、オーストラリアといった国々の島で教育プログラムを開催、持続可能なインフラの構築を目指し、その定着を図っているそう。世界中の海岸線1メートルごとに、毎年約16袋分ものゴミが捨てられている現状の改善を目指しているようだ。

プロジェクトには
数多くの著名人の姿も

この取り組みには、クリス・ヘムズワース(オーストラリア)、ディエゴ・ルナ(メキシコ)、ラモン・ノヴァロ(チリ)、ナシュラ・ボガード(ドミニカ共和国)といった多様な国の著名人も参加している。
モルディブで開かれた「パーリィー・オーシャン・スクール」に出席し、海洋汚染について学び感想を述べた。
 パーリィー・オーシャン・スクールに参加したことは目が覚めるような経験だった。人類はプラスチックの乱用によって美しいブルーの楽園を破壊しているという問題に直面させられたね。

──ディエゴ・ルナ

僕は海の中や海辺で人生の大半を過ごしてきた。海は僕の幸せな思い出がある場所なんだ。人類のプラスチック使用は、いかに長い時間をかけないと解決できない程の破壊を海にもたらしていたかということを、このプログラムで改めて感じたよ。

──クリス・ヘムズワース

ビーチフェスティバルでも
リサイクルを徹底

2017年で3周年を迎えたビーチ音楽フェスティバル、「CORONA SUNSETS FESTIVAL」でも、CORONAはプラスチックごみ削減を推進し続けた。

8,000人以上が参加する大規模フェスだったが、会場内ではリサイクル品のプラスチックを用い、使用後はすべて再びリサイクルされる仕組みを採用。

さらに会場内で販売される水はすべて缶で提供し、タンブラーやコップを持参すると無料で水を飲めるウォーターステーションも完備。来場者へのゴミの分別の呼びかけも徹底した。

死にかけた海を、どう守る?

プラスチックによる海洋汚染は、いまやASEANなどの国際会議でも議論に上がる深刻な世界的トピック。

ポイ捨てすることは、消し去ってしまうということじゃない。毎年毎年、私たちは1兆ものビニール袋を使い、事態はますます悪くなっている。

私たちの吸う酸素の実に3分の2は海からやってきているとCORONA × PARLEYは言う。意識するしないに関わらず、私たちは皆つねに海と繋がっているのだ。

美しく神秘的かつ、生きてゆくのに欠くことのできない生命の源である海を、今後どうやって守るのか。この取り組みはその道しるべとなるのではないだろうか。

Licensed material used with permission by Corona×Parley
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。