CDは“過去の遺産”?今、音楽をモノとして所有すべき理由

CDラックから音楽的ルーツやその人となりを探る連載企画「GOOD RACK!」。ご自宅のCDラックと、ミレニアル世代やあまり音楽を積極的に聴かない方にもおすすめの3枚をデイリーでご紹介します。

前回、日本の伝説的ハードコアバンド・SCHOOL JACKETSをリコメンドしてくれたロックバンド、Wienners(ウィーナーズ)のギター&ボーカル、玉屋2060%さん。でんぱ組.incやベイビーレイズJAPANなどへの楽曲提供でも注目を集める彼の、気になる2枚目のおすすめ盤は…?

800枚のCDにまぎれた
黄色い物体は、なに?

― Spotify、Apple Musicなど定額制の音楽ストリーミングサービスが人気を集めていて、アメリカではもうCDは“過去の遺産”のようなものになりつつある現在。玉屋さんは、ミュージシャンとしてやはりCDやレコードに対する思い入れは強いですか?

玉屋2060%:そうですね。自分でもオタク気質だと思うので、リスナーとしては所有しているという“満足感”が欲しくて。デザインとして視覚的にも楽しみたいので。

CDやカセット、レコードは、バンドやアーティストの雰囲気やアティテュード(=スタンス・思想)が伝わるものだと思っていて。だから、好きなアーティストの音源は絶対に「モノ」として持っておきたいですね。

※ちなみに黄色い物体はSONYのポータブルカセットプレーヤーです。

【Disc.2】Chick Corea
My Spanish Heart

玉屋2060%:「My Spanish Heart」はジャズ〜フュージョン系のピアニスト、チック・コリアの代表作です。

ジャズを基調にしながらもスパニッシュ〜ラテンのエッセンスをところどころに散りばめられていて、彼の弾くピアノはめちゃくちゃファンタジックでロマンチックでセクシーで大好きです!

また、チック・コリアを中心に結成されたフュージョンバンド、リターン・トゥ・フォーエバーもロック的なアプローチだったり前衛的な演奏が聴けてとてもカッコよくて。チック・コリア独特の妖精のようなエレクトリックピアノの音色が聴く人の耳をトリコにしちゃいます。

玉屋2060%さんのおすすめ盤1枚目はこちら

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。