「常識破りのエレベーター」がドイツに登場

ドイツのthyssenkrupp社が開発・実用化したのは、ワイヤーいらずで縦横無尽に移動する最新式エレベーター「MULTI」。

と言われたところでピンとこないのは想定内。そこで、まずはこれを。

「縦横無尽」の意味が少しは理解できたでしょうか。

このエレベーターはワイヤーではなく電磁石式。リニアモーターカーのような磁気浮上式で、速度を変えつつ横にも動けてしまう。パワーの効率も従来のエレベーターよりもはるかにいいというのだから驚きです。

ちなみにビル全体を透かして見るとこんな感じ。赤血球の如くビル内を動いているこの粒、全てエレベーター!

それぞれ自在にレール上を動き回れるため、待ち時間も少なくて済みそうだし、混雑を予想した最短ルートで目的地までスイスイ行けてしまうんだとか。

約160年ぶりの大発明
エレベーター界の革命児

そもそも、今あるようなエレベーターが生まれたのは、約160年も前のこと。それなのに、発明当時から現在にいたるまで、ワイヤーと重りを使った吊り下げ式という点はまったく変わっていなかったのです。

それがこんな風になったんだから、歴史が動いたと言っても過言ではない。

しかもこのエレベーター、この度ベルリンに建つ新たな高層ビル「イーストサイドタワー・ベルリン」に世界で初めて導入されるんだとか。ドイツに行ったら絶対行きたいスポットになりそう。

もしも街で導入されたら…

こんな感じで地下鉄の入り組んだホーム移動も楽になるし、たくさんの人を運べるので、車椅子やベビーカーを押す人もスムーズに移動できるかも。高齢化が進む日本には、特に欲しいエレベーターと言えそう。

Licensed material used with permission by thyssenkrupp
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。