チームラボが「かみさまがすまう森」を華やかに彩る

観光名所ひしめく九州において、近年徐々にその存在感を強めている街。それが、佐賀県武雄市だ。辰野金吾設計の「武雄温泉楼門」やカルチュア・コンビニエンス・クラブが運営に関わる「武雄市図書館」の名は、ここのところ雑誌でもよく目にするようになった。

いくつかある著名な観光スポットの中でも「御船山楽園」は代表格。50万平米の広大な敷地に、四季の花々が咲き誇るこの公園では、春は桜の、秋は紅葉のライトアップが実施され、多くの人を楽しませている。

ただし今年はちょっと特殊。今日から「夏のライトアップ」が始まるのだという。

ライトアップはライトアップでも、このイベント「かみさまがすまう森のアート展」は、プロジェクションマッピングがメイン。チームラボと資生堂がコラボしており、歴史ある庭園で、生命の連続を表現しているそう。

「生命の連続」については、チームラボの言葉をそのまま借りたい。ひいてはそれが、「なぜこの場所なのか?」という説明にもつながっていく──。

「自分という存在は、何十億年という圧倒的な時間の長さの、永遠に繰り返されてきた生命の生と死の連続性の上にある。しかし、日常では、なかなかそれを知覚することが難しい。

森を探索していた時、圧倒的長い年月をかけて形作られた巨石や洞窟、そして森そのものの造形こそが、長い時間の生命の連続性を表す形そのものであると気が付きました。今回は、それらを生かし、デジタルアートによって、連続する生命の塊を創ったのです」

ちなみに園内には、樹齢300年の神木や約1,300年前に彫られた仏像、けもの道などがいまだに存在している。だからこその「かみさまがすまう森」ということか。

新作を含む全14作品を展示

もちろん、それぞれの作品にはコンセプトがあるのだが、ここでは割愛。ただし、それらを理解しておくことで、より一層楽しめるのは間違いないだろう。少しでも興味を惹かれた人は、ぜひ以下の動画やオフィシャルサイトをのぞいてみてほしい。

開催期間は本日7月14日(金)から10月9日(月)。まだ夏休みの予定が決まっていない人は、選択肢のひとつに。

【概要】
資生堂 presents チームラボ かみさまがすまう森のアート展
・会期:2017年7月14日(金)~10月9日(月)
・時間:7月14日~8月14日は20:00~22:30 8月15日~10月9日は19:30~22:30 ※第一入門口 19:00~23:00 第二入門口 19:30~23:00
・会場:御船山楽園(佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100)
・料金:大人1,600円、中高生1,200円、小学生800円、未就学児無料

※会期が10月29日(日)まで延長となりました。
時間:9/10-9/30(第一入門口 19:00-22:30)(第二入門口 18:30-22:30)
10/1-10/29(第一入門口 18:30-22:30)(第二入門口 18:00-22:30)
第二入門口は30分早く開門します。

※本記事では、一部誤りがあったため訂正を加えております(2017/07/19 11:00)

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。