「どんな肌も美しい」と訴え続ける勇気に心が揺さぶられる

ごく普通の生活を送っていたAsh Soto(21)さんの細い首筋に、異変が現れたのは12歳の時。明らかに自分の肌の色よりも薄い斑点がそこにありました。

心配した母に皮膚科まで連れていかれたところ、色素が抜けてしまう「尋常性白斑」と診断されたAshさん。症状が全身に広がっていくにつれて、変わりゆく自分の姿に自信をなくし、ひとり屋内にこもる日々。いつの頃からか長袖長ズボンが彼女のクローゼットを埋めるように。

それが、あることをきっかけに、彼女は水着姿を人に見せられるまでになりました。

メイクアップをしても
自分の肌は変えられない

ファンデーションやコンシーラーを使って、シミを隠していた時もあった。いっそビーチで日焼けすれば…オイルを使ってもまったく効果はなかったそう。このとき、この肌と付き合っていくほかない、と悟ったAshさん。

これまで、Instagramに肌を隠しながらセルフィーを投稿していた彼女でしたが、悩み抜いた結果、ありのままの姿をさらけ出す決意を。

プールに行った時に、ある人から皮膚のことをバカにされ、涙を流した日もあったそう。それでも勇気をもって、化粧をしていない自分の姿を公開できた理由を聞いてみました。

「ネガティブなコメントがあちこちから来るだろうと、最後まで家族は心配してくれました。でも、私には徹底的に向き合う覚悟があったから」

彼女の強い意志に、予想を超える数の温かいコメントが寄せられたそうです。自信を取り戻したAshさん、次第にある考えも生まれてきました。

自分と同じ境遇の人に
希望をあげたい

芸術一家に育った彼女は、不完全なモノから美を見つけ出す、という考えに日頃から触れていました。ある日、なんとなく遊びで肌に色をつけていた時、夢中になって全身ペイントをしてしまったんだとか。

そこで、鏡を見たときに自分でもその出来栄えにビックリ。この症状に苦しんでいる他の人だって美しくなれる、と確信を抱いたときでした。

もちろん怖くないと言ったらウソ。でもそれ以上に、自分が勇気づけられたように、同じ境遇に苦しむ女の子や男の子に、希望を与えたいってキモチが出てきたんです。

いま?もちろん自分の肌に誇りを持っています

Licensed material used with permission by Ash Soto
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。