Twitterに投稿されたNASAのタンクトップ。10万を超える「いいね」の理由とは?

男女平等や女性の社会的権利を訴える方法を考えると、まず思い浮かぶのは「デモ」に参加すること。その他といえば、イラストや写真を使って表現するといったことだろうか。

でも、つい先日アメリカで、意外なかたちで訴えを起こした人がいた。

アリゾナ州立大学で准教授として働くKatie Hindeさん。親戚の子どもにプレゼントを買ってあげようとショッピングモールを訪れたときのこと。視界に入ってきたのは、男の子の服売り場に陳列された「NASAロゴ」のタンクトップだった。

その際のツイートがこちら

「男の子の服売り場にあったNASAのタンクトップを女の子の売り場へ移したか?ええ、私がやったことよ」

Katieさんは、男の子だから、女の子だからという周囲の思い込み、無意識に物事を性別で分ける現実に警鐘を鳴らすべく、NASAのタンクトップを女の子の服売り場へ移動させたのだそう。

瞬く間に広がった投稿
反応はさまざま

この投稿には、2日もしないうちに10万を超える「いいね」がつき、リツイートも2万以上。世界中の共感を呼んでいる。

とはいえ、中にはこんな反対意見も。

「フェミニストたちは、あなたが服の置き場所を変えて満足しているでしょうね。でも働いている人たちにとっては仕事が増えただけよ」

こうしたコメントを見たKatieさんは、翌朝もお店を訪問。すると、タンクトップは同じ場所に置かれたままで、前日の行動を打ち明けても店員から不満を言われることはなかったという。

世間が当たり前に持っている「男女の認識」について、思わぬかたちで訴えかけた彼女。たった1枚の写真だが、多くのことを考えさせられた。

Licensed material used with permission by Katie Hinde
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。