大人のセンスは「好き」を極めることで見えてくる。

「あなたが好きなもの」=「センスが良いもの」。非常に理想的なことですよね。しかし現実ではそうはいきません。好みのものが世の中的には流行に合わないと思われたり、古いと感じられることだって往々にしてあります。

フォトスタイリストの窪田千紘さん著『Sense up「大人のセンス」でもっと素敵な私になる考え方とテクニック』では、自分の好きなスタイルがあるなら、たとえ他の人が魅力的に感じなくても、突き詰めると見えてくるものがある、と伝えています。

どうしても「好き」なら
とことん試そう

ファッションにしてもインテリアにしても、小さな頃から「カラフル」な組み合わせが好きで、大人になっても、何種類ものビビットなカラーリングをコーディネートに取り入れている、という人もいるでしょう。しかし、あまりにも派手な色使いをしてしまうと、どうしても子どもっぽさが強調されてしまいます。ほとんどの大人は卒業していくジャンルです。

しかし、あなたが今まで生きてきた嗜好は誰も否定することはできません。もし「カラフルな配色」が大人になった今でも好きだというならば、様々なパターンを試してみてください。

他人からはセンスが悪いと思われるものなのに、なぜチャレンジするべきなのか?その理由も見ていきましょう。

追求していると
見えてくるもの

じつは私(著者)も「カラフル大好き女子」のひとりでした。30代まで自宅の壁はメロン色、その部屋にピンクのソファーを置いていました。変わった家だったので取材もしょっちゅうありましたが、結局、引越しを機に落ち着きました。

この経験から感じるのは、とにかく「好き」は一旦とことんまで追求したほうがいいということ。モヤモヤしながら進むよりはスパッと思い通りにして、あとは流れに身を任せるのがベターです。こうすることで、突き詰めなかった場合よりも数段感性が進化します。

私は、好きを極めたおかげで、パステルカラースタイリングが得意ジャンルのひとつとなりました。このように、自分の仕事に反映できるだけではなく、普段の生活にも役立つことがたくさんあります。好きなものがあるなら続けてみましょう。今見ている世界が数年後にはガラリと変わるかもしれませんよ。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。