「なりたい自分」を実現する、シンプルなヒント

「ここ数年でファッションコーディネート本が増えたのは、スタイリング(好印象に見せる技)に失敗している人が多いから」

そう語るのは、フォトスタイリストの窪田千紘さん。著書の『Sense up「大人のセンス」でもっと素敵な私になる考え方とテクニック』では、センスを磨くためには「スタイリングをアップさせることが重要」と訴えています。

今回はライフスタイルに目を向けて、どういう思考を持てば好印象に思われるのか。基礎となる部分をレクチャーしています。

あなたの理想の
「ライフテーマ」は?

毎日を過ごす中で重要なのは「こうなりたい」という理想の生活を頭の中に描いておくということです。この思いを持っているだけで、生活にハリが生まれます。ただなんとなく過ごすよりも、断然意味のある日々を送れることでしょう。

その計画は「将来的に海の見える高台で犬と一緒に暮らしたい」「小さな庭でガーデニングを楽しみたい」など、何でもOKです。まずは、あなたが「こうなりたい」と思う具体的なイメージをどんどん広げてください。あくまでもあなたの夢の中なので遠慮はいりません。

女性の中には「私の思い通りにいくわけがない」「ワガママで強欲な女性だと思われそう」など、自分の理想像すら描けないという人が多くいます。幼い頃から慣れ親しんだ社会性が邪魔をして、自分の夢でさえも気持ちを抑えてしまうのです。

でも大丈夫。あくまでも理想は理想。夢の中だと割り切って、ちゃっちゃと想像してみましょう…。ここまで言うと、女性は本来の強さを発揮します。「夢ですものね。お金もかからないし、考えるのは自由だもの」と、けっこう簡単に割り切れます。経験上、ここで割り切れなかった人は過去0人です。

もしイメージがまとまらず思い浮かばないという方のために、具体的なイメージが湧く練習方法を紹介しています。

ビジュアルマップを
制作する

夢のライフスタイルを描くときに役立つのが、ビジュアルマップ作りです。あなたが「好き!」と感じる写真を、雑誌やネットなどからどんどんピックアップしていきましょう。

「家は真っ白いモダンな感じ」「インテリアは木のぬくもりがあるもの」など、自分の趣味と似たものを探すのです。何度もこの作業を行うと「私ってこの色が好きだったんだ」「カワイイ雰囲気が好きだったけど、癒されるインテリアに目がいく」など、普段生活しているだけでは素通りしていた、本来の好みに気がつきます。

もし決まらなければ「これだけは譲れない」という、欠片だけでもかまいません。そのイメージからどんどん膨らませていけば、目標に近づくことができます。ここまでくれば理想のライフテーマが思い浮かんでくるはず。

難しく考えずに、まずはトライしてみましょう。

ライフテーマは
できるだけ簡潔なものに

ちなみに私(筆者)の場合、変わらない理想像は「明るくスッキリ暮らしたい」ということ。とにかく暗くて、狭くてごちゃごちゃしたのは苦手です(笑)。ライフテーマの根本が決まっているので、ここからブレることはありません。何かを選ぶときも常に「暗いのも汚いのも嫌だ」と揺らぐことがないので、必然的に自分軸で判断しています。

このように、できるだけ簡潔なものにしておけば、どれだけ歳をとっても応用が効きやすくなります。たとえばあなたが「優しいほっこりした生活」というテーマを決めたなら、30代で子育てに忙しい時代のほっこりさと、50代でゆとりが出来たときのほっこりさは、また違った味わいになりますよね。

「こうなりたい」という目標を立てる→生活のテーマを決める

これだけであなたの毎日は一変します。あなたらしいライフテーマ、ぜひ考えてみてください。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。