僕が大切な女性を「ベンチ入り」させた理由

とても仲良しでいい雰囲気だったのに、いざ付き合うことはなかった…という時、男性はどんなことを考えているのでしょうか。

気になる女性と付き合わず「ベンチ入りさせた」=「キープした」経験を振り返るのは、「Elite Daily」の男性ライター、Shaun Brownさん。彼はとても魅力的な女性をベンチ入りさせ、せっかくの素敵な恋愛を逃してしまったそう。彼から、男性の心理を学びましょう。

素敵な女性を
「キープ」した

僕は、人生において後悔していることはほとんどない。だけど、ひとつやふたつくらい「ああしとけばよかった」と感じることは誰にでもあるだろう?

4〜5年前、さむい南フロリダの街を歩いていたら、アレックスという若くて素敵な女性に出会った。彼女は大学卒業直前で、将来の方向性もはっきりしているように見えた。一方で僕は、いつになく迷走していた。もっと言うと、軽く2人の女性を弄びながら、クレイジーな元カノを引きずっていた。そんな状況で、僕はアレックスに何かしらの魅力を感じたんだ。そのとき彼女は「特別な人」として、僕の心の中にちょこんと座った。

外見以外の部分で惹かれたというのも、彼女を特別に感じた理由のひとつ。それに、彼女とは最後まで体の関係を持たなかったから、より格別に感じるのかもしれない。

彼女とだったら、長続きするような気がした。だけど当時、僕は大学を卒業し、ふたつの恋愛を終えたばかりだったから、そんな囚人生活を抜け出せたことを祝福したほうがいいと感じた。だから彼女とは付き合わず、「ベンチ入り」させたんだ。

体の関係はない
ただ楽しく過ごせるふたり

とにかくそのときは、アレックスと付き合う準備ができていなかったから、うまく距離をとりながら、彼女をそばに置いておいた。人によっては「Fuckboy (遊び人)」なんて呼ぶかもしれない。それでも僕たちは普通に連絡をとり合った(当時、僕にとっての「普通」は週に1〜2回だった)。万が一準備が整ったときのために、彼女を大事にとっておいた。

そして彼女も、それに対して特に不満を言わなかった。僕たちの関係もうまくいっていたから、焦りも感じなかった。会えば楽しく時間を過ごして、体の関係は持たなかった。

でもそのあと僕は、のちに元カノとなる人物、クリスティーナと出会ってしまった。自分でも未だに何が起きたのか、よく分かっていない。だけど彼女にはまた違った魅力を感じて、考える余地もなく、一瞬にして恋愛に発展してしまったんだ。

そうして僕は、アレックスをベンチの奥に追いやった。彼女との連絡は、自然消滅した。

それから僕は、人生で最も気まぐれで心苦しい恋愛に突っ走った。そのときアレックスと連絡を断ったことを、彼女がどう思っていたかは知る由もない。むしろ僕らの関係が何だったのかも、あいまいだったからね。

ただ事実として言えるのは、アレックスと疎遠になるきっかけとなった恋愛は、最悪に終わったということ。残念だ。

逃したチャンスは
もうやってこなかった

その後、僕とアレックスはまた話すようになった。言うまでもないが、クリスティーナとは一切の縁を切った。そしてアレックスと話す度、彼女はベンチではなく、スター選手の素質を持っている、と感じた。

でもいま、僕たちは離れ離れ。彼女はフロリダ、そして僕はワシントンDCにいる。つまり、チャンスを逃したということ。夢は、夢のまま。

そんな中、最近旅行でマイアミに行き、彼女と再会した。そのとき、ようやく僕が最悪の判断をしたってことに気付いた。だってチームのエースをベンチに座らせて、きまぐれで危なっかしい選手をコートに出したんだから。

彼女にすべてを打ち明けたら、彼女は躊躇せず、僕のことを許してくれた。天使みたいだろ? 終いには「いつ何があるか分からないからね」なんてセリフを僕に告げてくれた。

でも「分かること」もある。僕がフロリダに永住することはおそらくない。彼女が年中真夏の地元、フロリダを離れることもない。

あいまいで愛おしい
「ベンチ入り」の関係

人生というゲームの中で、ベンチに座らされることもあれば、誰かをベンチ入りさせることもあるだろう。その関係は、時に自然消滅することもある。もしそんな状況に置かれたなら、十分気をつけること。長期的・短期的な目線の両方で、その関係を分析するんだ。

もし誰かにベンチ入りさせられた場合は、気にしすぎないこと。大体、後からうまくいく。本当に運命の人だったら、彼らは戻ってくるから。

反対に誰かをベンチ入りさせた場合は、タイミングを逃すかもしれないと知っておくこと。選ぶ相手を間違えたという過ちに気付いた頃には、相手はもっといい人を見つけているかもしれないから。

僕の名前はショーン。僕みたいにはならないように。「ベンチ入り」させるときは細心の注意を払ってほしい。

Licensed material used with permission by Elite Daily
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