旅する「ノマドアート集団」が、世界の壁を彩っていく

ハワイを拠点にしたアート集団「POW! WOW!」。展覧会を開いて人を集める従来のスタイルとは異なり、自分たちで世界各地どこへでも行ってしまう。

目的地では壁画を中心としたイベントを開催し、地域の活性化につなげているという。旅をつづける彼らからはノマド的な要素を感じる。ある意味、現代らしいアートのかたちと言えそうだ。

ペイントでつなぐ
「地域」と「人」

「POW! WOW!」は2010年から活動を続けていて、これまで米国内ならオースティン、ロングビーチ、ウースターといった比較的小さな街を中心にまわってきた。その理由を創設者のJasper Wong氏はこう語っている。

「大きい場所より小さい街でアート活動をおこなったほうが、より意義深いしインパクトが強い。最近はイスラエルのテルアビブへ行ったけれど、地元の人もかなり喜んでくれたよ」

彼らは地元のアーティストたちとコラボレーションもしていて、地域のクリエイティブな面の底上げも狙っている模様。イベントにはミュージシャンが参加したり、トークショーを行うことも。

イスラエル・テルアビブ。後ろに見える海の青に負けない爽やかなブルーが印象的。

イスラエル・アラドのストリートで活動した時のもの。入り口にいる猫が可愛い。

こちらは拠点となるハワイでのもの。

テキサス州・オースティン。まるで青空に虹がかかったよう。

台湾にあるペイントは、気付かず見上げると少しビックリしてしまいそう。

最後は神戸。興味津々に見ているのは、偶然通りかかった人だろうか?

「POW! WOW!」の目的についてJasper氏に尋ねたところ、「世界中を彩っていくこと」と答えてくれた。大きな夢と野望を抱えて、これからも人々を笑顔にしていくことだろう。あなたの街もいつかカラフルに変身する日がくるかも。

Licensed material used with permission by POW WOW Hawaii
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。