絵の中を覗くと、「光と影」が優しく交差していた。

モネやフェルメールの作品が、見る側に自然な輝きを感じさせるのは、色を細かく重ねることで「光の表情」を巧みに捉える描写ゆえ。彼らは光の画家と称されてきたわけですが、この表情を表現できたアーティストは美術史の中でもごくわずか。

一瞬のきらめきですら多様に変化する光と影。その絶妙なバランスを、表現者たちはいつの時代も追い求めてきました。それは“憧れ”に近いものなのかもしれません。

そんな理想に、独自のアイデアで挑むアーティストを紹介します。まずは、透き通るような世界をその目で確かめてみましょう。

「輝く夜」の街並みを再現

にぎやかに煌めく都会の夜。街の喧騒のようなものが、視覚だけでなく、音としても聞こえてきそう。それが、さらに輝きを際立たせている気がします。だけど、なんとなく不思議な感覚を覚える人は多いのではないでしょうか?

実はこれ、紙に描かれたものじゃないんです。

ガラスの上に
「光」を感じる世界を描く

何枚ものガラスの上に描く、3Dペインティグを手がけるのは「Jean-Pierre Weill Studios」の父と娘の親子アーティスト。層を作ることで奥行きができ、外からの光によって薄っすらと浮かび上がる影が、穏やかな動きを感じさせます。

細かな描写を、あらゆる角度から楽しめるのもこの作品の魅力。覗いていると、絵の中に吸い込まれてしまいそう。

一つの絵の中で光と影が優しく交わり、それぞれのストーリーに合った輝きを感じられるのです。これらの作品は、HPで販売されています。

下の動画は、制作風景を撮影したもの。どのように作られているのか、もっと知りたい人はぜひ。

Licensed material used with permission by Jean-Pierre Weill Studios, (Facebook), (Instagram), (YouTube)
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。