見捨てられた「ハイウェイ」を空中庭園に変身させるプロジェクト

オランダに拠点を置く建築会社「MVRDV」が作り上げた「plant village」は、新たな名所になるかもしれません。

韓国・ソウル駅周辺の放棄された高架道路を、見事に自然あふれるスカイガーデンに変身させたのです。

2万4,000本の植物が育つ
緑豊かな公園

1970年代に作られたものの、放棄されてしまったという983メートルの高速道路が、今年リボーン。この 「plant village」 には約2万4,000本もの植物が育ち、訪れる観光客たちの心を癒やしているのです。

交通量の多い道路の上にあるため、都会の喧噪とのギャップにも驚きますね。

コンセプトは、高速道路を緑化するだけでなく、歩行者に優しい空間にすること。

この大きな公園で過ごす時間が快適になるよう、園内には道に沿って、カフェやお店、ギャラリー、劇場、レストランなどが設けられています。一日中ここで、ソウルの街を見下ろしながら自然に触れることができるのだとか。

夜は一変、青い光に
照らされる

植えられている植物は、ハングルでの名前順にグループ分けされています。 これによって、庭園はさまざまな種類の香りと色に分けられ、場所ごと、季節ごとに折々の姿を見せてくれます。

また、夜になると、庭園は青い光で照らされます。昼とは違う幻想的な空間を演出すると同時に、植物をより良い状態に保つのに効果を発揮しているんだとか。

設計者であるWiny Maasさんは、こう語ります。

この庭園は、 韓国の植物をハングル順に並べた『生きた辞書』なんです。自然のもたらしてくれる素晴らしい財産を、街中に現したかったのです。自然との結びつきを深めるのはもちろん、ソウル駅と南大門への素晴らしい景色から、この国の歴史に触れる機会も提供できると信じています。きっと、ソウルの新たな名所となってくれることでしょう」

ソウルの街を生き生きと見せる美しい空中庭園「plant village」。韓国を訪れる際は、ぜひ素敵なお散歩を。

※本記事では、一部誤りがあったため訂正を加えております。2017/6/6 13:00

Licensed material used with permission by MVRDV
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