結婚の価値観がダウン! ミレニアル世代の「新しいバリュー」

社会的、経済的な側面から「ミレニアル世代」と呼ばれる18歳〜34歳。

この世代特有の価値感の変化がさまざまなメディアで伝えられますが、ここで紹介したいのは、アメリカの国勢調査局によって発表された、1975年の同世代の人たちと比較したレポート

ミレニアル前とミレニアル後、いったい何がちがうのでしょうか?

仕事と結婚、
どっちが大事?

現代のアメリカでは、50%以上の人が学校を卒業し、正社員として就職すること、そして十分な経済力を得ることが「大切だ」と考えています。これはミレニアル世代の価値観が反映されていると言ってもいいでしょう。

逆に、子どもを持つことや結婚することは「それほど大切ではない」と考えています。1975年には30歳の時点で約80%の人が結婚していましたが、今では30歳の既婚者の数は約40%にとどまっています。

しかし、決して結婚しなくなったわけではなく「結婚の時期が遅くなっていること」がわかります。これは収入が安定してきたことも影響していて、計画的に結婚する人が増えてきているのです。

約40年で女性の
ライフスタイルは激変

25歳〜34歳の専業主婦の割合は、1975年と2016年を比較すると、43%→14%に激減。約40年の間に女性の経済的地位は格段に向上している、と言っても過言ではないでしょう。

またデータでは、結婚せずに子どもを生んでいる女性が増えています。

40年前は20歳〜24歳の若者は57%が結婚し、31%が出産。しかし現在では結婚が17%、出産が25%と数値の逆転現象が起きているのです。

「かじれるスネ」は
かじる!?

そしてミレニアル世代は、実家や寮、ルームメイトと暮らす人が増えているのもひとつの傾向。40年前は配偶者と一緒に暮らす割合が57%でしたが、現在では27%まで半減。このデータからも、若者の結婚に対する考え方の変化が見て取れます。

見てもらったように、アメリカのミレニアル世代は、結婚や子どもといった「家族的な幸せ」よりも、仕事やキャリアといった社会における「自己実現」に重きを置いているのです。

Licensed material used with permission by the U.S. Census Bureau
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