この秋、ガウディの処女作が一般公開へ!(スペイン)

スペインで絶対に訪れるべきスポットといえば、100年以上も建築中の世界遺産、サグラダ・ファミリア。

しかしなんと、その設計者である鬼才ガウディが、初めて一人前の建築家として建てたと言われる「Casa Vicens(カサ・ビセンス)」が、2017年秋から一般公開される予定なのだとか。新たな観光スポットの誕生に期待が高まっています。

他の作品とはちがう
オリエンタルなサマーハウス

1883〜1885年の間にサマーハウスとしてデザインされたこちらの家は、ガウディ31歳の時の作品。華やかながら繊細で、色使いがユニーク。まるでレゴブロックのようなシルエットが可愛いです。 

初期の作品だけに、ガウディの他の作品とは大きく異なる印象で彼のキャリアステージの中でも「オリエンタル時代」と言われるものの一例なんだそう。

確かに、花柄のタイルや直線的なシルエットは他のガウディ作品には、あまりないイメージ。内装からも東洋的な雰囲気がうかがえるようですが、一方でバルコニーや窓の柵あたりの精巧な造りは、彼の作品に共通するところがあるのだとか。

今までは個人所有のお家だったので、外から眺めることしかできませんでした。

当時は無名だった
ガウディの出発点

ガウディが「Casa Vicens」に取り掛かった時期とサグラダ・ファミリアの建築を引き継いだ時期は奇しくも近いそうで、この建築でたぐいまれなる才能を披露することとなり、のちの全ての作品の特徴となる、自由なクリエイティブもここに表れていると言われています。

当時の流行や彼にとって馴染みのあったカタロニアの伝統建築も取り入れつつ、独自の世界観を表現しました。

彼の建築家としての始まりとも言えるこのサマーハウスは、2007年からユネスコ世界遺産に登録持ち主の移り変わりとともに何度も改装され、やがて一般公開にむけ買い取られ、2015年から修復を行なっていたのだそう。

スペインを訪れた際は、サグラダ・ファミリアと、この処女作Casa Vicensを見比べにいくのも、また一興ではないでしょうか?

さらに詳しい情報は、Twitterや Instagramでもぜひチェックしてみてください。

Licensed material used with permission by Casa Vicens Gaudí
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。