Netflix版『デスノート』が、リメイクではなく新作オリジナルと呼ばれる3つの理由

成績優秀でスポーツ万能な男子高校生「夜神月(やがみ・らいと)」がある日、名前を書くだけで人を殺せてしまうノートを拾う。世界中の犯罪を減らそうと悪人に対して使うのだが、同じく頭脳明晰なL(エル)と出会い、互いに正体を暴こうとドラマを繰り広げる。

…と、ここまで書いて、もう読み直したくなってきた。

これまでも映画やドラマ、さらにはミュージカルでのリメイクが話題になってきたが、この夏、Netflixが『デスノート』を原作とするオリジナル新作映画の配信を開始する。すでに予告動画が解禁されているが、夏まで待てそうもない魅力が詰まっていた。ぜひ、あなたも一緒に探してみてほしい。

Netflixオリジナル映画『デスノート』
8月25日(金)全世界ストリーミング開始

同じく解禁された、1枚の写真。左側で椅子に「座っている」のはL。右は夜神月にあたる主人公のライト・ターナー。

01.
「L役」は若手黒人俳優で
ミュージシャン

予告編で映っているのは一瞬だけだが写真にはしっかり後ろ姿が写っている、探偵でライトの敵であるL。演じるのは、若手俳優のキース・スタンフィールド。2008年に初めて映画に出てからは、『スノーデン』(2016)にも出演するなど、着実なキャリアを積み重ねている。また、彼はMoorsというバンドのメンバーで、ラップもできる多才な一面をもつ。

原作のLも、過剰な糖分摂取をしながら仕事で部屋に閉じこもり、華奢な体格をしているわりにはスポーツ万能という型破りなキャラクターだったが、スタンフィールドもこれまでのイメージを既に壊している。原作のLに負けず劣らずの個性を発揮してくれそうな予感だ。

02.
ミサミサが大変身の予感…
アイドルのはずが不良化!?

弥海砂(あまね・みさ)にあたるミア・サットンを演じるのは、女優兼モデルのマーガレット・クアリー。母親も女優で、父は元モデルというショービズファミリー出身の彼女。華やかに聞こえるが、予告編ではミアとして、黒いロングヘアをなびかせながら煙草をふかす姿が垣間見える。

これまでのアイドル、そして「月が大好き!」というミサミサの可愛らしいイメージに比べると、かなり貫禄がある。原作では、頭脳戦が繰り広げられるストーリーの中で、ある意味癒やしの存在だったが、それが真逆ともなればライトとの間のヒエラルキーも変わってきそうだ。なんでも言うことを聞いていたミサミサとは一線を画して、ライトとLの対決にミアはもっと踏み込んでくるのだろうか?このキャラクター設定の違いはキーポイントになる気がする。

03.
頭脳戦がアクション中心に?

『デスノート』の原作で月とLが出てくるパートは特に、天才同士が頭脳を使った戦いを繰り広げていて、ストーリー全体を俯瞰してみると落ち着いた印象がある。
 
一方で、新しい映画の予告編では巨大な観覧車が倒れそうになり、ライト・ターナーが上から宙ぶらりんになるのだが、そのようなシーンは今まで見たことがない。他にも、人が数人ビルから飛び降りるシーンがあり、アクション要素が多く含まれていそう。外国人監督とキャストで映画を作るというだけで『デスノート』がまた一歩進化したように思うのだが、これを機にスケールを更に大きくしようという意図が伺える。ただの頭脳戦では終わらない、これは確かにリメイクではなく「新しいデスノート」だ。

正直最初は、リメイクではなくオリジナルの新作映画だということ、そしてこれまでの『デスノート』と違う部分がかなりある事に戸惑ったのだが、解禁動画を見ればみるほど、先が読めなさすぎて早くストーリーの全容を知りたくなってきた。

Licensed material used with permission by Netflixオリジナル映画『デスノート』
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。