はめる時の向きに意味がある「ナバホのリング」。

ネイティブアメリカン、ナバホ族が作ったシルバーリングです。

36歳の誕生日の時に、当時、恵比寿にあった『ハミングバーズヒルショップ』というお店で購入しました。1930年代のものだそうです。

リングに彫ってあるサンダーバードは、カナダやアメリカの先住民族の間に伝わる“幸せの鳥”です。

指にはめる時、サンダーバードが人を向いていれば、人に幸せをもたらし、自分を向いていれば、自分が幸せになると言われているんです。

最初、自分に向けてはめていたんですが、あんまりいいことが起こらなかったんです。それで、人へ向けたら、次第に流れが変わっていったんですよね。

自分以外の人が幸せになった方が、結局、循環して、自分自身にも幸せが訪れるんだなあと思いました。

ちなみに、僕は右手の薬指につけているのですが、想像力を意味する指なので、自分のクリエイティブで、みんなが幸せになれますように、みんなが幸せになるクリエイティブをやっていきたいという想いも託しているんです。

これまでつけたどの指輪よりも、一番フィットしているので、もう自分の身体の一部のようです。

石野亜童/クリエイティブディレクター
「そこに音楽があるならば」。ウェブマガジン『ミーティア』編集長。現在、自身のクリエイティブカンパニー「E inc.」で幅広に活動中。鹿児島県生まれ。http://etokyo.co/

Photo by 元家健吾

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