医学博士が教える。オトナ女子が取り入れるべき「4つの習慣」

テレビやインターネットでは「この食材が体に良い!」と様々な野菜や果物が紹介されています。同じものだけを食べて健康になるならこんなに簡単なことはありませんし、継続して摂取できるかも微妙なところです。

医学博士、小池弘人先生監修の書籍『オトナ女子の不調をなくす カラダにいいこと大全』には、健康法(体はもちろん、心も含む)に唯一の正解はなく、体内環境を整え、ストレスをなくすことが基本だと書かれています。

ここでは、小池先生が推奨する「習慣にしたい健康のコツ」のなかから、4つを厳選して紹介します。きっと、あなたの体と心の「自然治癒力」を高めてくれるはず。

01.
睡眠は「量より質」

ある調査で、毎日6時間未満の睡眠を続けた場合、6時間以上睡眠をとっている人と比べて、脳卒中や心臓発作などのリスクが2倍近く上昇することが分かりました。この調査では、6~8時間の睡眠がベストという結果が出ましたが、忘れてはいけないのが睡眠の質です。

たとえ6時間寝ていても、浅い眠りでは疲れがとれません。それならば、深い眠りを4時間続けほうがマシです。深い睡眠をとるためには、就寝前にリラックスタイムを設けることが大切。

・床に入る前にパソコンを開かない
・半身浴をして体を温める
・ホットミルクを飲む
・おだやかな音楽を聴く

など、自分なりのリラックス法を実践することが重要です。

02.
「呼吸」を意識する

イライラや緊張は、誰にでも起こるもの。ただ、この状態が続くと過剰なストレスになってしまいます。こうした心の乱れを整えるには「呼吸」を意識するのが一番です。

ここで紹介するのは「マインドフルネス」と呼ばれる瞑想の一種で、パニック障害やうつ病などの治療にも取り入れられている心のトレーニング法です。緊張すると交感神経が刺激されて、呼吸が浅くなります。そこで鼻呼吸をすることで心身を安定させるのです。

鼻呼吸のやり方は簡単。目は軽く閉じ、あごを軽く引いて肩の力を抜きます。背筋を伸ばして手はラクな状態にしてください。そして鼻から息を吸い、鼻から吐く。これをゆっくりと呼吸を味わうように3分間続ければOKです。

この呼吸方法は、場所と時間を選ばないのがメリット。イライラを感じたり、緊張したりする場合は、呼吸に意識を向けてみましょう。

「頑張れ! 自分!」

と鼓舞しなくても、自然と心が整ってきます。

03.
IT機器やテレビから
離れる時間を作る

「日本人はスマホやパソコンに1日7時間を費やしている」というデータがあります。

普段から隙間時間にSNSやメールのチェックをしている人も多いと思いますが、人間が一度中断したことを再び始めるのには、約25分かかるそうです。つまりその都度、集中力を分断しているということ…。当然、仕事の効率にも影響します。

長時間、インターネットから情報を受け取っていると、自分自身で物事を決める決断力や思考力が鈍り、結論ばかりを求める傾向に。日々の生活の中で、IT機器から意識的に距離をとってみてください。もし「社会からとり残される」と思ったり、寂しい気持ちになってしまったりしたら、それは「情報依存」の証拠。もっと直感を大切にして、内なる声に耳をすませてみましょう。

こうして意識的に情報を遮断するだけでも、たくさんのメリットがあります。

・メールなど、メッセージの返信がないことにイライラ、ソワソワしなくなる
・物理的に離れることで、他のことに集中できる
・情報に振り回されないから、自分に余裕が生まれる

スマホやパソコンから離れる時間を作ることで、あなたの仕事や家事が、もっと効率良く進められるかもしれません。

04.
過剰な洗浄が
肌の調子を悪くする

乾燥肌で悩んでいる人もいるでしょう。そんなあなたに有益な情報をひとつ。

それは、体の洗い方についてです。

肌の表面には善玉菌がいて、酸性膜を作り、肌を守ってくれています。ところが、ボディーソープなどを使ってゴシゴシ洗うと、善玉菌や皮脂まで流してしまうのです。肌に善玉菌がなくなると、バリア機能が低下して、乾燥や肌荒れを招くことも…。

毎日体を洗わないと不衛生だと思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。湯船に使って優しく肌をなでるだけでも、たいていの汚れは落とせます。

そうはいっても、汗や匂いの気になる季節にはボディーソープを使って洗いたくなるもの。特に耳や首の後ろ、脇の下、デリケートゾーンは清潔にしておきたいところです。そんな時はボディーソープを、よーく泡立てて優しく洗うようにしましょう。泡立てネットを使うと簡単に泡を作れます。

肌がかゆい、乾燥気味…というのであれば、洗い過ぎが原因かもしれません。コンディションを整えるためにもお風呂の入り方を変えてみてください。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。