家事をしていてふと思う「私って何をやってるんだろう?」を表現しました

毎日バタバタと家事に追われる自分って、特徴がなくてつまんない。なんだか無性に寂しい。

そんな家庭に尽くす女性たちを、シカゴを中心に活躍する写真家・Patty Carrollさんは「Anonymous Women(匿名の女性たち)」と題して、ちょっとシュールに面白く表現しました。家庭の象徴である布地に包み込まれ、姿を消していく女性たち…。 

家事に忙殺されちゃうの。

お布団の山にズドン。

なんでこんなに散らかってるの…。

もうお料理したくない。

誰かここから出して!

あぁ、
ストレス発散したい!

物欲は止まらない。

「もしもし?聞いてよ、この間ね…」

たまにはお洒落くらい、しなくちゃ。

紅茶を入れて、ほっと一息。

いっそこのまま、沈んでしまいたい…。

「心を亡くした」
女性たちへ。

「忙しい」とは「心を亡くす」と書きます。日々やらなければならないことに追われる中で、心どころか、自分自身さえなくなってしまうような気持ちになったことがある人は少なくないでしょう。

外で働いている分には、それでも社会と繋がっている実感もあるかもしれませんが、家庭内で家事をしている人は「一体、自分は何をやっているんだろう」「自分って何なんだろう」そんな悩みを抱くのも無理からぬこと。

この不思議な美しさを持つアートに込めたメッセージを、Carollさんはこう語ります。

「フルタイムの仕事をしていても、キャリアを積み上げていても、家族がいてやるべきことがたくさんあっても、家庭は生活の基盤です。私たち女性が家庭と築く関係は、複雑なものです。私はこの作品を、家を自分のアイデンティティの延長だと感じている女性に届けたいと思っているんです」

一連の作品をまとめた写真集「Anonymous Women」は、現在amazonで販売中。さらにその世界観に入り込んでみる?

Licensed material used with permission by Patty Carroll
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。