いやいやいや、そこは風景を描こうよ!(笑)

結局のところ、誰かに解釈を求めたところでファインアートのなんたるかが分かるとも思えない。そういう多くの人たちのために、このアーティストデュオが取り組むプロジェクトは、「おもしろさ」を伝えること(と本人たち)。

ところが、これが期待通りさっぱり分からんのですよ(笑)。

作品名
「そして夏、僕はふたたび筆をとる」

エンターテインメントに情熱を注ぐアーティストHank Schmidt in der Beekと写真家のFabian Sommer。彼らのプロジェクト「そして夏、僕はふたたび筆をとる」は、セザンヌやゴーギャン、モネ、ホックニー、フリードリヒ、ポドラー、カンディンスキーなど、名だたる画家たちが愛した世界各地の景勝地へと訪れ、そこで彼らが見たであろう情景をスケッチしていくもの……のように見せかけておいて、ちょっと、何描いているだ〜!

いやいや(笑)、
そこは風景を描こうよ

そうなんです。フォトグラフィーとペイントをコンバインした彼らのウィットに富んだ作品は、わざわざ訪れた絶景を前に、描くのは自分が着ている洋服のパターンというもの。ピクチャインピクチャ効果そのものを作品とするっていう、これだからファインアートはムズカシイ。

さて、この壮大なヘンテコプロジェクトを書籍化電子書籍も)した二人。ブックになった作品集を改めて見れば、どこかのアパレルのテキスタイルコレクションにも見えなくないでしょ。

Licensed material used with permission by Fabian Schubert
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。