メモリがくっきり読みやすい。頼もしき、相棒スケール。

これは、日本製、〈TAJIMA(タジマ)〉のスケールです。5メートルあるので、結構重くて、手にひらにずっしりきます。

パキっとした黄色とシンプルなデザインが気に入っていて、仕事柄、毎日持ち歩いています。

もともとは、アメリカ製のスケールを使っていたんです。デザインが良くて気に入っていたんですが、あるとき、なくしてしまって。

ちょうど、〈HenderScheme(エンダースキーマ)〉のショールームを作っているときで、現場監督さんに「そういえば、スケールなくしちゃったんですよね」なんて話をしたんです。

そうしたら、材料屋さんで他のものを買うついでに「一緒に会計しちゃいますよ。」なんて言っていただいて。

結果、プレゼントしていただきました。

数字が太く、はっきり書かれているから、天井とか高いところを測っても読みやすいし、真ん中がカーブするように設計されているから、伸ばしていっても、途中でへなっと折れ曲がることもないし。

アメリカ製と比べると、とにかく使いやすいんです。

その後、なくしたスケールが出てきたんですが、普段カバンの中にぽいっと入れてしまうのは、結局思い入れもあるこのスケールなんですよね。

鈴木崇之/内装デザイナー
1981年東京都生まれ。株式会社鈴木工藝社代表取締役。多摩美術大学環境デザイン学科を卒業後、インテリアデザイン事務所で勤務。D&DEPARTMENT良品計画を経て現職。デザイナーとしてアパレル、飲食、オフィスなどの企画、デザインを手がける。

Photo by 元家健吾

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