ボロボロの「セメント工場」をリノベーションしたら、お城のような家になった。

部屋の中央に、むき出しのサイロが…。そうなんですこの家、古くなった工場をリノベーションしているんです。

改装したのは、家主でスペインの建築家のRicardo Bofillさん。古民家や学校が生まれ変わったっていう話は聞いたことがあるけど、セメント工場がモダンな家になるってどういうこと?

バルセロナ近郊で出会った
ボロボロの工場

1973年のバルセロナ近郊。高く上がる煙、巨大なサイロ、4kmの地下トンネル、良好な形で残っていたのは機械室。

これがRicardoさんとセメント工場の、最初の出会いでした。

彼はこの工場に、第一次世界大戦前からの建築における「見せ方や美しさ」が共存していることを発見。

ボロボロの廃墟にしかない魅力を感じ、改築して住むことを決めたのです。

廃墟同然が
モダンな雰囲気のある建物に

何年もかけて、壊しては直すの繰り返し。工場は徐々に近代的な居住空間へと変わっていきました。

植物におおわれて緑豊かな外観に。こんな庭でコーヒーでも飲んだら最高においしそうですね。

インテリアには
工場の名残も

会議室や展示室として使ってるそうですが、セメント工場時代の名残りでもある、中央の巨大なサイロが目を引きます。

外観だけでなく、部屋の中でも緑が生きるデザイン。そして、驚くほどの天井高。

ここは、家族が集まるキッチン、ダイニングルームだそうです。まるでお城。

工場のリノベは
まだまだ進行中

外観からインテリアまで一変した工場ですが、リノベーションはまだ終わっていないそうです。

「創造力次第で、どんな場所も目新しい、そして美しい場所にすることができる」

とRicardoさん。

彼が身を以て証明してくれたこの言葉は、リノベーション以外にも通ずることなのかもしれませんね。

Licensed material used with permission by RICARDO BOFILL TALLER DE ARQUITECTURA
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。